世界遺産に登録されたこともあり、注目されることが多くなった石見銀山。
その鉱山跡は周辺の環境に配慮した「自然環境と共存した産業遺跡」として高く評価されており、豊かな自然に囲まれた山には当時のノミの跡がそのまま残る坑道があります。
周囲には石州瓦が鮮やかな大森や津和野の城下町があり、豊かな自然と相まってどこかノスタルジックなまち並みが広がっています。
本記事では、石見のおすすめ観光スポットについてご紹介していきたいと思います。
自然豊かな世界遺産「石見銀山」
鳥取県の西部に位置する石見地方。
かつて銀の採掘が盛んに行われた場所で、その坑道跡が今も残されています。
自然豊かな地域で、登山やピクニックにも最適。
歴史的なまち並みが広がる大森や津和野では散策も楽しめます。
伝統芸能である石見神楽の定期公演も行われています。
石見のおすすめ観光スポット
ここからは、石見のおすすめ観光スポットについてそれぞれ見ていきたいと思います。
龍源寺間歩
間歩(まぶ)とは銀を採掘した坑道のことで、この龍山寺間歩は1715年に開発されたもの。
代官所の直営である「五か山」のひとつで、600メートルと大久保間歩に次ぐ長さを誇る間歩です。
壁面に残るノミの跡からは当時の採掘の様子がうかがえます。
常時一般公開されていますので、石見を観光する際にはぜひ訪れたいですね。
大久保間歩
石見銀山のなかでも最大級の間歩。
江戸時代から明治時代にかけて開発されたもので、坑内の高さは最大で5メートルもあります。
その名は初代奉行・大久保長安から来ており、彼が馬に乗ったまま槍を持って入っていったという伝承があるのだそう。
大久保間歩はツアーに参加すれば内部を見学することができます。
石見銀山世界遺産センター
石見銀山歴史や技術を紹介し、それらに関する調査や研究の成果を公開している施設。
「灰吹き法」と呼ばれる当時の銀の精錬技術が紹介されているほか、御取納丁銀の5倍のサイズのレプリカなどがあります。
最盛期には銀の世界シェアの実に3分の1ほどを占めていたとも言われている日本銀。
世界と日本との繋がりにおいて大きな意味を持っていた銀とその採掘当時の様子がうかがえる遺構についてより深く知ることができる施設です。
大森のまち並み
江戸時代の武家屋敷や代官所跡などが残る大森。
周囲の山々の緑と石州瓦の赤褐色のコントラストが美しい、石見の人気観光スポットです。
どこかノスタルジーを感じるような歴史的なまち並みにはカフェや銀細工を取り扱うお店などもあり、のんびりと散策を楽しむのに最適。
徒歩での観光はもちろん、レンタサイクルを利用することもできます。
熊谷家住宅
鉱山業や酒造業を営みながら、年貢銀を秤量・検査していた熊谷家。
石見銀山のなかでもかなり有力な商家のひとつで、この熊谷家住宅は国の重要文化財に指定されています。
裕福な商家の暮らしがうかがえる建物の中には、実際に熊谷家で使用されていたとされる衣服や道具などが展示されています。
羅漢寺 五百羅漢
石見銀山の近くにあるお寺。
銀山の採掘で亡くなった人々や先祖の霊を弔うため羅漢坐像を納めた石窟と川を挟んで向かい合った場所に建っています。
死者を弔うために造られた羅漢坐像が501体安置されており、その中には亡くした身内に似た羅漢が必ずいると言われているそうです。
津和野のまち並み
山口県との県境に位置する津和野。
風情ある城下町のまち並みが保存されており、「山陰の小京都」と呼ばれています。
武家屋敷や藩校跡など江戸時代の建物が並ぶなかに、西洋風の教会が溶け込んでいるのも津和野の特徴。
長崎から送られてきた潜伏キリシタンたちがこの地で殉教したのを偲んで建てられたそうです。
1000本もの鳥居が連なる太皷谷稲成神社も見どころ。
また、津和野は森鴎外ゆかりの地としても知られており、直筆原稿などが展示されている記念館もあります。
石見神楽
さいごに、石見地方の伝統芸能である石見神楽についてご紹介したいと思います。
神話や古事記を題材に笛や太鼓囃子の音に合わせて舞う石見神楽。
その演目は30以上あり、わかりやすいストーリーや華やかな演出、絢爛豪華な衣装や面などが特徴です。
その文化的価値は国内外に広く認められ、近年では世界各国で上演されるまでになっているそうです。
石見では定期公演が行われていますので、石見観光の際はぜひ石見神楽を鑑賞してみてください。
まとめ
石見のおすすめ観光スポットについてご紹介しました。
かつて国内でも有数の産出量を誇り、世界遺産にも登録されている石見銀山。
その坑道には今も当時の採掘の様子がうかがえる痕跡がいくつも残されています。
また、周辺には石州瓦が美しい大森や津和野の城下町があり、ゆっくりと散策しながら観光するのもおすすめ。
出雲大社から車で1時間ほどとアクセスも良いので、ぜひ足を運んでみてください。