のどかな飛鳥・斑鳩を旅する―聖徳太子ゆかりの地

のどかな飛鳥・斑鳩を旅する 聖徳太子ゆかりの地

1400年ほど昔に活躍した聖徳太子。
飛鳥の地で生まれ、推古天皇の摂政として「冠位十二階」や「十七条憲法」などさまざまな制度をつくって国を治めた人物です。

日本に仏教が入ってきたばかりの時代にそれを積極的に取り入れた人物としても知られており、現在も奈良県を中心に太子ゆかりのお寺が数多く残されています。

なかでも飛鳥・斑鳩は、のどかな田園風景が広がる中に長い歴史を持つお寺や古墳が点在しているほかにはない独自の魅力を持った地域。
歴史を感じるとともにゆったりとした時間の流れの中で心身ともにリフレッシュできます。

本記事では、奈良県の聖徳太子ゆかりの地についてご紹介していきたいと思います。

聖徳太子はどのような人物?

まずは聖徳太子がどのような人物であったのかについて軽く見ていきたいと思います。

聖徳太子はおよそ1400年前に飛鳥の地に生まれたとされており、欽明天皇の孫にあたります。
「日本書紀」には「厩戸皇子」として登場しており、当時伝来してきたばかりだった仏教を奉じ、蘇我氏とともに叔母である推古天皇を支えた人物です。

大陸の思想を積極的に国づくりに取り入れ、交易にも力を入れ「日出処の天子…」ではじまる国書を小野妹子に持たせるなど遣隋使を通した外交をはじめたほか、「冠位十二階」や「十七条憲法」の制定など、さまざまな功績を残したとされています。

仏教を重んじる国づくりに努め、多くの寺院を残した聖徳太子。
そのゆかりのお寺は現在も数多く残されており、奈良周辺を中心に今も大切に守り継がれています。

ここからは、そのなかでも代表的なものをいくつかピックアップしてご紹介していきたいと思います。

聖徳太子ゆかりのお寺

橘寺

推古天皇の命により聖徳太子が創建されたと伝えられているお寺。
かつて太子の祖父である欽明天皇の別宮があった場所で、その厩戸で生まれたことから「厩戸皇子」と呼ばれるようになったと言われています。

創建当初は四天王寺式伽藍配置を取った大規模な寺院であったそうです。

所蔵する聖徳太子坐像は室町時代のもので、重要文化財に指定されています。

法隆寺

世界遺産に登録されており、国内外から多くの観光客が訪れる法隆寺。
聖徳太子と推古天皇が創建したお寺で、当時の伽藍は火災で焼失してしまったものの、8世紀初頭に再建されたものが今も大切に使われており、現存する世界最古の木造建築群として広く知られています。

南大門、中門、五重塔、金堂、夢殿など境内の建物の多くが国宝に指定されており、重要文化財も含めるとその数は55棟にも及ぶのだとか。

境内を取り囲む築地塀である大垣も重要文化財に指定されており、どこを歩いていても長い歴史とそれを守り継いできた人々の足跡を感じることができます。

聖徳太子信仰の中心的な存在にもなってきたお寺です。

建築物以外にも貴重な仏像や美術品を多く収蔵しており、3000点以上が国宝や重要文化財に指定されています。

中宮寺

法隆寺に隣接する尼寺。
聖徳太子が母・穴穂部間人皇后のためにつくった斑鳩御所をお寺に改めたと言われています。

御本尊である国宝の菩薩半跏思惟像はこの時代の仏教美術を代表する傑作で、穏やかなほほえみと滑らかな指先の形が非常に美しい仏像です。

太子の妻であった橘大郎女が夫の冥福を祈って刺繍した天寿国曼荼羅繍帳のレプリカも見どころのひとつ。
本物は国宝に指定されており、日本最古の刺繍とされています。

信貴山 朝護孫子寺

聖徳太子が寅年寅日寅刻に戦勝祈願を行った際、毘沙門天の籠を賜ったとされることから創建されたお寺。

山一帯に広がる広い境内には大きな張り子のトラがいたるところに置かれ、毎年10月に特別公開される信貴山縁起絵巻は国宝に指定されています。

信貴山は戦国武将・松永久秀が城を築いた場所としても知られており、戦火によってお寺は消滅の危機に瀕しますが、のちに豊臣秀頼によって再興されました。

極楽寺

聖徳太子が創建したと伝わっており、梅の名所としても知られている極楽寺。

平安時代につくられ、戦後に原爆被害者慰霊のために原爆ドーム近くに安置されていた広島大仏や、ともに奈良時代のもので重要文化財に指定されている木造阿弥陀如来坐像、全六百巻の大般若経など貴重な品を収蔵しているお寺です。

法起寺

聖徳太子にゆかりのある岡本宮を、その息子である山背大兄王がお寺として開いた法起寺。
法隆寺の伽藍配置の形式を法隆寺式伽藍配置と言いますが、創建当初の伽藍配置は金堂と塔の配置が逆になっており、法起寺式伽藍配置と呼ばれています。

国宝にも指定されている三重塔は8世紀初頭に建てられたもので、国内に現存する最古の三重塔です。
現在の建物の多くは江戸時代に再建されたものですが、その歴史的・文化的価値から法隆寺とともに世界遺産に登録されています。

まとめ

奈良県の飛鳥・斑鳩周辺を中心に、聖徳太子ゆかりの地についてご紹介しました。

のどかな田園風景と長い歴史を持つお寺が調和した独自の雰囲気を持つ飛鳥や斑鳩を歩くと、日常の喧騒をひと時忘れてリフレッシュすることができます。

ぜひ歴史に思いを馳せながら、のんびりとお寺巡りを楽しんでください。

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