縁結びで知られる八百富神社を中心に豊かな自然が広がる愛知県・竹島。
周囲約680メートル、面積約1万9000平方メートルの小さな島です。
島の周辺にはアート作品や水族館、温泉もあり、観光を楽しむことができます。
歴史や信仰、そして海辺の風光明媚な景観を楽しめる愛知県の中でも人気の高い観光スポットです。
本記事では、愛知県・竹島の歴史や見どころについてご紹介していきたいと思います。
自然豊かで神聖な雰囲気のある小さな島
30分ほどで一周することができるごく小さな島である竹島。
島全体が天然記念物に指定されており、対岸では見ることのできない植物も多く生息しています。
文化人や皇族の方なども多く訪れた場所で、島全体がどことなく神聖な雰囲気に包まれているように感じられる、県内屈指のパワースポットです。
島やその周辺は日の出や日の入りを見ることができるスポットとしても知られており、特に初日の出を拝みに多くの観光客が訪れます。
島内は岩場が多いので、履き慣れた靴で観光することをおすすめします。
八百富神社の歴史
では、竹島の中心部に位置する八百富神社の歴史について見ていきたいと思います。
八百富神社のはじまりは、養和年間、安徳天皇の時代のこと。
三河守であった藤原俊成がこの地の開拓に当たった際に、風光明媚なこの土地が琵琶湖に浮かぶ竹生島に似ているとして竹生島弁才天を勧進しました。
このとき俊成は雑木林であったこの島に竹生島の竹を2本抜いてご神木として植えたとされており、そのことから「竹島」と呼ばれるようになったと言われています。
徳川家康が上杉討伐の際に立ち寄り、郷士である内田義隆から貝や鯛を献上されたという逸話が残されている通り、海上交通の要所としても機能していたことがうかがえます。
家康をはじめ徳川家とゆかりのある竹島には数々の著名人たちが参拝しており、現在もパワースポットとして知られています。
竹島の見どころ
さいごに、竹島やその周辺の見どころについてご紹介していきたいと思います。
八百富神社
竹島の中央部に位置する神社。
厳島、江ノ島、竹生島と並ぶ七大弁財天のひとつで、藤原俊成、宇迦之御魂神、大国主神、豊玉彦命がお祀りされています。
初詣や初日の出のスポットとしても人気。
開運、安産、縁結びなどにご利益があると言われています。
竹島八景
島全体が天然記念物に指定されている竹島は、65科238種もの多種多様な高等植物が自生しており、海の絶景も豊かな緑も楽しめる自然豊かな島。
なかでも「常盤の磯」、「甑島（こしきじま）」、「千歳渚（ちとせなぎさ）」、「川獺（かわうそ）岩」、「旭渓（あさひなだ）」、「竜神岬」、「沖の島」、「焙烙岩」の8つの場所は「竹島八景」と呼ばれており、島内でも人気のフォトスポットになっています。
竹島橋
竹島と本土を結ぶ「竹島橋」。
全長387メートルほどとそれほど長いわけではなく、小さな島内は見てまわるのにもそれほど時間を要さないため観光のついでに立ち寄ることも可能です。
本土側の竹島橋付近には、黒い大理石のモニュメントがあります。
うまく写真を撮れば、大理石に写り込む自分と竹島が海に浮いているような写真が撮れることから、ボリビアのウユニ塩湖にちなんでガマニ塩湖と呼ばれることもあるそうです。
ぜひ写真撮影に挑戦してみてください。
蒲郡ベンチアート
「蒲郡ベンチアートプロジェクト」の作品のひとつで、竹島の「タ」の字が模られたベンチアート。
竹島を望む海辺に築かれたもので、青々とした芝生と太陽を反射してきらめく海、そしてアート作品の組み合わせがおしゃれなフォトスポットになっています。
写真を撮影するのはもちろん、のんびりと海を眺めながらくつろぐのも良いですね。
竹島水族館
深海魚が多く水揚げされる蒲生郡。
竹島水族館では、世界的にも貴重な種類の深海魚が多く飼育・展示されており、それぞれに愛着が感じられるユニークな解説が添えられています。
蒲生郡はタカアシガニが水揚げされることでも知られており、竹島水族館はもちろん、全国の水族館へ提供されているそうです。
形原温泉
紫陽花が美しいことで知られる形原温泉。
温泉街には5万株もの紫陽花が栽培されている「あじさいの里」があり、毎年6月に開催される「あじさい祭り」には鮮やかな花々が咲き誇ります。
夜間はライトアップされ、運が良ければゲンジボタルが飛び交う幻想的な光景を見ることができるかもしれません。
お泊りの際はぜひ形原温泉をご利用ください。
まとめ
愛知県・竹島の歴史や見どころについてご紹介しました。
島の中央部に歴史ある八百富神社があることで知られる竹島。
島全体が天然記念物になっていて、豊かな自然が広がっています。
パワースポットとしても人気で、島には自然の力を感じる神秘的な場所も。
島周辺にも観光スポットが充実していて、紫陽花で有名な形原温泉もあります。
ぜひ竹島へ訪れてみてください。