謡曲「高砂」ゆかりの場所として知られる高砂神社。
境内にある「相生の松」は縁結びや長寿にご利益があると言われており、全国から多くの参拝客が訪れます。
歴史的な雰囲気が残る高砂のまち並みも魅力的です。
本記事では、高砂神社の歴史や見どころ、周辺観光スポットなどについてご紹介していきたいと思います。
高砂神社のはじまり
国家鎮護のために大己貴命をお祀りする神社として創建された高砂神社。
神功皇后が外征の際に大己貴命の力を借りて敵を下し、帰国の際にこの高砂の地に船を寄せたことが始まりであると言われており、10世紀に広まった疫病を鎮める際に素盞嗚命と奇稲田姫命もあわせてお祀りするようになったそうです。
朝鮮出兵の際には豊臣秀吉が戦勝祈願に訪れたとも言われています。
歴代の姫路城主からも篤く信仰されており、なかでも本多忠政は社殿を旧社地に戻して再建しています。
高砂神社の見どころ
では、高砂神社の見どころについてご紹介していきたいと思います。
本殿
素戔嗚尊(すさのうのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)、奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)をお祀りする本殿。
縁結びや夫婦円満、長寿にご利益があるとされています。
現在の本殿は一国一城令によって高砂城が廃城するタイミングで、姫路城主・本多忠政の支援を受けて再建されたもの。
全体的には桃山時代の様式を受け継いだ建物で、屋根瓦には本多氏の家紋である「立葵」が刻まれています。
相生の松
「松どころ」と称される高砂のなかでも特によく知られている相生の松。
縁結びや長寿のシンボルとされており、多くの参拝客がこの相生の松を見に訪れるそうです。
ひとつの根元から左右に雄の幹、雌の幹が生えており、「神霊をこの木に宿し、世に夫婦の道を示さん」と告げた「尉と姥」の伝説がある縁結びのパワースポットとして知られています。
現在のものは5代目にあたるそうです。
能舞台
高砂神社が舞台となっている謡曲「高砂」にちなんだ能舞台。
2013年に新設されたもので、国内でも最大級の規模を誇ります。
摂社・ほか
高砂神社の境内にはたくさんの摂社がありますので、あわせてお参りしてみてください。
帆布技術を改良した工楽松右衛門の立像や加古川水運にまつわる絵馬など、境内にはこの地域の歴史や文化に触れることができる場所もあります。
また、拝殿のそばには神主自らが立ち上げたコーヒースタンドがあるそうなので、ぜひこだわりのコーヒーを楽しみながらゆっくりと境内を歩いてみてください。
周辺観光スポット
さいごに、高砂神社の周辺観光スポットについてご紹介していきたいと思います。
高砂のまち並み
高砂神社のある高砂市内には、歴史ある建物や景観を保存している場所が散見されます。
神社の境内にも像がある工楽松右衛門の邸宅であった「工楽松右衛門旧宅 (工楽家旧宅)」や、江戸時代に建てられた「申義堂」、材木問屋の隠居邸として建てられた「大崎家住宅」など、歴史ある建物を巡りながらまちを散策するのも良いですね。
製糸会社に勤める外国人技師のために明治時代に建てられた木造洋館である「魚町倶楽部」や昭和レトロを感じる銭湯「梅ヶ枝湯」もフォトスポットとして人気です。
生石神社
パワースポットとして全国的にも知られる生石神社。
神社の裏手にある「石の宝殿」は「浮石」とも呼ばれ、水に浮いているように見える不思議な石造物。
この「浮石」は仙台塩釜神社の塩釜や宮崎県霧島神社の天逆鉾と並ぶ日本三奇のひとつとされています。
十輪寺
9世紀に弘法大師によって創建されたお寺。
のちに法然上人が中興した際に浄土宗に転宗したとされており、境内には国の重要文化財である「絹本着色五仏尊像」や豊臣秀吉による朝鮮出兵で亡くなった水主の供養のための高麗仏などがあります。
鹿嶋神社
国分寺の東院として建立された大日寺の鎮護のために素王権された鹿嶋神社。
歴代の姫路城主にも篤く信仰された軍神・武神の神様です。
現在は「一願成就の神」として親しまれ、合格祈願に訪れる参拝客も多いそうです。
高砂海浜公園・向島公園
白砂青松の美しい景色が広がる高砂の海。
海辺をゆっくりと散策するのも良いですし、夏には海水浴やマリンスポーツも人気です。
日笠山
少し足を延ばして日笠山でハイキングを楽しむのもおすすめ。
天気が良い日は淡路島や家嶋など播磨灘の島々も一望することができます。
春には一面に桜が咲き誇るお花見スポットとして知られているほか、秋の紅葉も美しい場所です。
まとめ
高砂神社の歴史や見どころ、周辺観光スポットについてご紹介しました。
結婚式やお祝い事などで唄われることが多い謡曲「高砂」ゆかりの場所である高砂神社。
境内には「尉と姥」の伝説がある「相生の松」があり、縁結びや長寿にご利益があるとされています。
周囲には美しい高砂の海岸や歴史ある街並み、神社仏閣などが点在していますので、そちらもあわせて訪れてみてください。