中将姫伝説と牡丹のお寺!當麻寺の歴史・見どころ

中将姫伝説と牡丹のお寺 當麻寺の歴史・見どころ

国宝に指定されている當麻曼荼羅で知られる當麻寺。
中将姫伝説で広く親しまれており、また牡丹の花が咲き誇る美しい景観のお寺としても知られています。

真言宗と浄土宗が共存する、全国的にも珍しいお寺であるという側面も。

本記事では、當麻寺の歴史や見どころについてご紹介していきたいと思います。

當麻寺のはじまり

聖徳太子の異母弟に当たる麻呂古王(のちの豪族・當麻氏)が開いたと伝わっている當麻寺。
創建当時のことは不明な点が多いですが、当初は現在の當麻曼荼羅ではなく金堂に安置されている弥勒仏を御本尊としていたそうです。

創建当初は学問寺院として栄え、特に三論宗が盛んであったようですが、平安時代の初めごろに弘法大師空海の教えを授かると真言宗として密教文化が興隆しました。

しかし、當麻氏の衰退とともに當麻寺も徐々に衰え、12世紀に起こった南都焼討によりほとんどの建物を焼失してしまいます。

存続の危機にさらされた當麻寺でしたが、當麻曼荼羅が証空上人によって再評価されたことにより、再び注目を集めるようになりました。

当時日本は末法思想の広がりを受けた浄土教ブームに沸いており、當麻曼荼羅は「欣求浄土」のシンボル的存在として信仰を集め、多くの写しが作られるまでに。
源頼朝が當麻曼荼羅の厨子を修理して須弥壇を作るなど少しずつ再興されていきます。

このような背景から、當麻寺は浄土宗と真言宗が共存する珍しいお寺となっています。

中将姫伝説

當麻寺を語る上で欠かせないのが中将姫伝説です。

中将姫は奈良時代に活躍した藤原豊成の娘とされており、かなり波乱万丈な人生を送ったようです。
幼くして母親を亡くした中将姫は、時の右大臣の娘に生まれたにもかかわらず、継母の妬みを買い山に捨てられてしまうなど幼いころからさまざまな困難に直面しています。

17歳の若さで出家して當麻寺に入った中将姫が、たった一晩で蓮糸を用いて浄土曼荼羅図を織り上げたものが當麻寺曼荼羅です。
実際は絹糸のつづれ織りで、曼荼羅とは無関係な観無量寿経の浄土変相で唐から伝来してきたようですが、當麻寺の御本尊として現在も信仰されています。

當麻寺の見どころ

ではさいごに、當麻寺の見どころについてご紹介していきたいと思います。

本堂

現在の信仰の中心である當麻曼荼羅を御本尊とする本堂。
建物自体も、當麻曼荼羅も両方国宝に指定されています。

當麻曼荼羅は中将姫が蓮糸で西方極楽浄土を織り描いたとされていますが、傷みが激しく、現在掲げられているものは重要文化財であり鎌倉時代に作られた複製品です。

源頼朝が寄進したと伝わる須弥壇も国宝に指定されており、その他多くの貴重な仏像が安置されています。

東塔・西塔

現存する天平建築では唯一無二である東塔・西塔がある當麻寺。
當麻寺や薬師寺のように東西に塔を配置する様式を双塔式伽藍と呼んでいます。

當麻寺の東塔・西塔は少し距離があるので一度に両方を視界に納めることは難しいですが、西南院のみはらし台や奥院からだとうまく東塔・西塔が画角に収まります。

金堂

国宝に指定されている塑像弥勒仏坐像と重要文化財に指定されている乾漆四天王像が安置されている金堂。
とくに塑像弥勒仏坐像は白鳳時代のもので、日本最古の塑像であるとされています。

御堂自体は鎌倉時代に再建されたもので、こちらも重要文化財に指定されています。

中之坊

當麻寺創建の際に役行者が開いた中之坊。
中将姫の師に当たる十一世実雅上人の代には「中院御坊」として成立した當麻寺最古の相貌にして筆頭寺院です。

十四世実弁上人が構造大師から教えを授かったことから真言宗の霊場としても栄え、中之坊は現在も大師信仰や観音信仰の中心的存在である別格本山となっています。

また、中之坊の境内にある池泉回遊式兼観賞式庭園は大変美しく、竹林院や慈光院と並んで大和三大名園となっているほか、寺宝が入れ替えで展示されている霊宝院もあります。

奥院

京都府にある知恩院の奥之院として建立された當麻寺塔頭奥院。
「往生院」と呼ばれていたこともあったようで、浄土宗の大和本山として広く人々に信仰されてきました。

境内には古くから残る建築物も多く、本堂、大方丈、楼門は重要文化財に指定されています。

西南院

當麻寺の裏鬼門の守りを固めるために設けられた塔頭。
弘法大師ゆかりの法灯が守り継がれており、真言宗としての當麻寺の側面を強く感じられます。

水琴窟がある庭園は江戸時代初期に造園された池泉式回遊庭園で、周囲の自然と調和し柔らかな印象を受けます。

護念院

中将姫の棲身旧跡寺院と伝えられている塔頭。
毎年5月に行われる「當麻寺練供養」の際に使われる面や装束を管理している場所でもあります。

牡丹ももちろん美しいのですが奥之院は大ツツジが群生しており、樹齢300年のシダレザクラも咲き誇るなど境内のなかでもとりわけ美しい花々に囲まれた場所です。

まとめ

當麻寺の歴史や見どころについてご紹介しました。

古くから人々の信仰を集めた當麻寺曼荼羅で有名な當麻寺。
真言宗と浄土宗が混在する全国でも珍しいお寺で、奥の参拝客が訪れます。

四季の花々が咲き誇る美しい境内も魅力的ですので、ぜひカメラを片手にご参拝ください。

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