三河湾に浮かぶ愛知県の佐久島。
周囲11キロメートル、人口300人ほどの小さな島です。
豊かな自然と潮風を体中で感じられる島で、現代アートやおしゃれなカフェなどが設置されていることから、SNSを中心に数々のフォトスポットが話題となりました。
佐久島は名古屋からの日帰り観光も可能で、いま注目を浴びている観光スポット。
本記事では、佐久島の定番観光スポットについてご紹介していきたいと思います。
自然とアートの島
名古屋から電車とバスを乗り継いで1時間半ほどの場所にある一色港。
今回ご紹介する佐久島は、そこから定期船に乗ってわずか20分ほどで到着します。
豊かな自然と、それに溶け込むモダンなアートの数々が島中に散りばめられており、思わず写真を撮りたくなるようなフォトスポットが充実している人気の観光スポットです。
佐久島観光の際は、レンタサイクルの利用がおすすめ。
西港と東港の両方で自転車を借りることができます。
潮風を浴びながら豊かな自然の中を走り抜けるサイクリングは爽快。
徒歩の場合もサイクリングの場合も移動や観光で活発に動くので、活動しやすい服装と履き慣れた靴で行くと良いでしょう。
佐久島の定番観光スポット
ここからは、佐久島の定番観光スポットについてそれぞれ見ていきたいと思います。
知識の蜂の巣
佐久島への旅の入り口・一色港に設置されているアート。
天井はドーム型になっており、蜂の巣のように仕切られたそれぞれのブースの中にはギャラリーやライブラリー、お茶室などが設けられています。
おひるねハウス
石垣(しがけ)海岸に位置する、佐久島の代表的なアートのひとつ。
白く可憐な花が咲く花畑の中にしんと静かに在る真っ黒な箱のような姿が印象的です。
海沿いに設置されたその箱は、西集落の黒壁をモチーフにしているのだそうです。
黒壁の西集落
文字通り黒壁の建物が続くエリア。
徳川家康も宿泊したと伝わる鎌倉時代創建の崇運寺など、歴史ある建物が立ち並ぶ情緒あるまち並みが広がっています。
曲がりくねった細い路地からも何とも言えない風情が感じられ、どこかノスタルジックな雰囲気が漂う場所です。
空の水―山
白山社の東側、弘法さまの祠のすぐそばにある静かな森の中に佇むアート。
祠に似た不思議な形をした作品は時間とともに錆びてゆき、さいごは森の一部になってゆくのだそうです。
また、冬になると山茶花で真っ赤に染まる白山社の参道も観光客に人気があります。
カモメの駐車場
大浦海水浴場にあるアート。
海に囲まれ、気持ちの良い潮風が吹き抜ける佐久島らしい作品。
このアートは風を見るための装置でもあるそうです。
佐久島の秘密基地/アポロ
渥美半島を望む崖の上に建てられたアート。
筒島(弁天島)の向かい側にあります。
小さな建物ですが、場所によってさまざまな景色を楽しめます。
筒島(弁天島)
弁天様をお祀りする小さな島。
周囲は竹林に覆われ、神聖な場所とされています。
幸せを呼ぶとされている「願い石」があるパワースポットとしても知られています。
イーストハウス
大島桟橋ポケットパーク内にあるアート。
真っ白な箱のようにも見えるこの建物は名前の通り「東屋」なのだそう。
側面についている階段で屋根の上へ登ることもできます。
高い場所から見下ろす海には、地上からの眺めとはまた違った迫力と感動があることでしょう。
佐久島空き家計画(大庭邸)
築100年の古民家を6年かけてリフォームしたアート作品。
古き良き昔の住宅の風情を残しつつ、不思議でありながらどこか洗練されたアートの要素がプラスされています。
見学には申し込みが必要ですが、お庭はいつでも見に行くことができます。
大和屋観音
佐久島で昔から子どもたちを見守っているという想像世界の観音様。
独特なフォルムにはどことなく愛嬌があります。
もともとは名前の通り大和屋に展示されていましたが、大和屋が取り壊しに。
現在は大和屋の建材の一部を用いて作られた西集落の祠に安置されています。
山の神塚古墳
全長12メートルほどの円墳。
横穴式石室の複室構造で、島内にいくつかある史跡のなかでもかなり状態の良いものです。
出土品は「弁天サロン」という場所に展示されています。
八剱神社
1000年以上の歴史を持ち、毎年正月8日に行われる「八日講祭り」と呼ばれる奇祭で知られている神社。
本殿は江戸時代に建てられたものなのだそう。
島の歴史や文化を垣間見れる場所です。
まとめ
佐久島の定番観光スポットについてご紹介しました。
豊かな自然に恵まれ、島中にアートが散りばめられた佐久島。
一色港から定期船で20分ほどと、名古屋からの日帰り旅行も可能な好立地。
エモーショナルなフォトスポットはもちろん、歴史を感じる建物や古墳、新鮮な魚介類をはじめとしたグルメなど、たくさんの魅力が詰まった島です。
ぜひ、アートの島・佐久島で素敵な思い出を作ってください。