断崖絶壁に建つ危険な国宝⁈三徳山三佛寺の歴史・見どころ

断崖絶壁に建つ危険な国 三徳山三佛寺の歴史・見どころ

鳥取県中部に位置し、古くから修験道の聖地として多くの行者が訪れた三徳山三佛寺。

なかでも1時間の険しい登山の末に参拝が叶う投入堂(なげいれどう)は非常に険しい山道の先にあり、断崖絶壁に建つ危険な国宝として知られています。
境内には投入堂以外にも貴重な建造物が多数あり、見どころが盛りだくさん。

本記事では、三徳山三佛寺の歴史や見どころについてご紹介していきたいと思います。

三徳山三佛寺の歴史

天台宗修験道三徳山法流のお寺である三徳山三佛寺は、中国山脈の脊梁部北側に位置し、迫力ある自然に囲まれた場所にあります。

険しい岩肌と雄大な自然が広がり、四季の移ろいを感じられる境内一帯は史跡名勝にも指定されているそうです。
特に投入堂まで急峻な登山道は三朝東郷湖県立自然公園に含まれており、絶滅危惧種の植物も生息する手つかずの豊かな自然が広がっています。

三佛寺の由緒についてはあまり詳しくわかっていない部分も多いのですが、寺伝によれば三徳山は8世紀ごろに開かれたのだそう。
役小角(えんのおづぬ。飛鳥時代に活躍し、修験道の開祖であると言われている)が3つの蓮の花びらを落としたところ、石鎚山や吉野山、そしてこの三徳山に落ちたことからお堂を建てて修験道の行場にしたと伝わっています。

9世紀に入ると慈覚大師によって阿弥陀、釈迦、大日の三尊が安置され、伽藍が整えられたことが三佛寺の実質的なはじまりとされており、源頼朝や足利義満などからも信仰を集めました。

最盛期には38寺49院を数える大寺院であったようですが、その多くは度重なる戦乱により失われてしまいます。
現存している建物のなかには国宝に指定されている投入堂をはじめ、貴重な建築物もいくつかあります。

人々が崇敬してきた圧倒的な自然とともに、その信仰が積み重ねてきた歴史を垣間見ることができる、鳥取が誇る古刹です。

険しい断崖絶壁に建つ国宝・投入堂

断崖絶壁の上に建つ三徳山三佛寺投入堂。
写真家土門拳が「日本第一の建築は?と問われたら、三佛寺投入堂をあげるに躊躇しないであろう。」と語るほどで、険しい断崖絶壁と長い歴史を感じる建築物、そして周囲の迫力ある自然とのコントラストは圧巻。

役行者が法力でお堂を手のひらに乗るほどの大きさにまで縮めて岩窟に投入れたという逸話が残されていますが、実際に誰がどのように建てたのかは未だ謎に包まれています。

木の根を足場にし、鎖を掴みながら登っていくというかなり険しい道程にはなりますが、大自然を体全体で感じ、心を無にして登りきることで見えてくる景色もあるのではないでしょうか。

本堂より奥は参拝というよりも本格的な登山になりますので時期や天候、服装などによっては参拝不可能となってしまうこともありますが、麓の投入堂遙拝所から投入堂を見ることができます。

三徳山三佛寺の見どころ

ではさいごに、三徳山三佛寺の見どころについてご紹介していきたいと思います。

本堂

19世紀に鳥取藩主の池田氏の支援のもと再建された本堂。
釈迦如来、阿弥陀如来、大日如来を本尊としています。

この本堂と宝物館は麓にありますので険しい山道を登らずとも拝観することが可能です。

宝物館

麓にある三佛寺の宝物が集められている施設。
木造蔵王権現立像や木造十一面観音立像といった重要文化財に指定されている仏像を含め、仏教美術を中心に数々の貴重な品々が収蔵・展示されています。

投入堂へと向かうための登山料に宝物館の拝観料も含まれているそうなので、ぜひあわせて訪れてみてください。

文殊堂

室町時代後期から安土桃山時代ごろに建てられたとされている文殊堂。
手すりの無い廻縁は遮るもののない絶景を堪能できるスポットであると同時に、支えるもののない場所に立つというスリルも味わえます。

勝手権現の本地仏である文殊菩薩が祀られており、建物は国の重要文化財に指定されています。

納経堂

投入堂とともに平安時代後期に建てられたとされている納経堂。
こちらも国の重要文化財に指定されています。

投入堂(奥之院)

役行者が法力でお堂を手のひらに乗るほどの大きさにまで縮めて岩窟に投入れたという逸話からその名が付けられた投入堂。
納経堂とともに平安時代後期に建てられたとされていますが、誰がどのように建てたのかまではわかっていません。

その建物の貴重さと信仰の歴史から、国宝に指定されています。

まとめ

三徳山三佛寺の歴史や見どころについてご紹介しました。

険しい断崖絶壁にありながら、人々を魅了し続ける国宝・投入堂。
どのように建てられたのかが謎に包まれているところも含め、強い力を感じるパワースポットです。

本堂より先は非常に険しい山道が続いており、本格的な登山となってしまいますが、崖を登り切った先に待っている絶景と達成感はひとしお。
天候や服装によっては登山が不可能な日もあり、かなり体力が必要になりますが、麓に投入堂遙拝所もありますので無理のない範囲で参拝するようにしましょう。

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