歴史ある神社仏閣が数多くある京都。
そのなかでも、建仁寺は京都最古の禅寺として知られているお寺です。
歴史ある建造物や、数々の迫力ある襖絵、美しく整えられた庭など、見どころは盛りだくさん。
他の京都の定番観光スポットや繁華街も近く、観光しやすいのも魅力的です。
禅の世界に浸る旅へ出かけませんか。
本記事では、建仁寺の歴史と見どころについてご紹介していきたいと思います。
長い歴史と禅の世界を感じる
800年以上の歴史を持つ建仁寺。
数々の貴重な仏像や襖絵、建造物を所有する由緒あるお寺で、特に法堂の天井に描かれた「双龍図」からは凄まじい迫力を感じつつも禅の世界の一端に触れることができます。
にぎやかな祇園エリアにありながら広く静かな境内を散策できるのも魅力的。
座禅体験や写経体験も可能なので、興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。
建仁寺の歴史
ここで、建仁寺の歴史について少し触れておきたいと思います。
建仁寺が開かれたのは、13世紀に入ってすぐのころ。
鎌倉幕府2代将軍・源頼家と栄西によって建立された臨済宗のお寺です。
創建当時は天台、密教、禅の3つを学び極める道場とされ、円爾弁円(えんにべんえん)や蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)が入ることにより特に禅が盛んになりました。
室町幕府によって京都五山に制定され手厚い保護を受けますが、天分の大火により多くの建物を焼失。
安土桃山時代に安国寺恵瓊が方丈を移建したことや江戸幕府からの保護等により復興が進み、制度や学問の整備もなされました。
明治維新後の廃仏毀釈や神仏分離の影響により統廃合が繰り返されて境内の面積が狭くなってしまったものの、現在も臨済宗建仁寺派の大本山として多くの人々が訪れる場所です。
建仁寺の見どころ
ではさいごに、建仁寺の見どころについてご紹介していきたいと思います。
方丈(襖絵)
16世紀末期に安国寺恵瓊が安芸国の安国寺から移建してきたとされている方丈。
御本尊であり、2代将軍・徳川秀忠の娘で後水尾天皇に嫁いだ東福院が寄進したとされる十一面観音菩薩坐像がお祀りされている場所です。
方丈にはいくつかの襖絵がありますが、安土桃山時代に描かれた「雲龍図」や「花鳥図」、「竹林七賢図」、「琴棋書画図」、「山水図」は特に有名。
これらは宗元画に強く影響を受けた海北友松によるもので、いずれも重要文化財に指定されています。
近現代に奉納された襖絵なども多く、さまざまな貴重な日本画を見ることができます。
本坊(風神雷神図屏風)
方丈の隣に位置する本坊には、俵屋宗達の傑作として知られる風神雷神図屏風の複製品が飾られています。
本物は京都国立博物館に収蔵されていますが、高精細な複製品は非常に見ごたえがあります。
法堂(双龍図)
18世紀半ばに上棟された仏殿兼用の「拈華堂(ねんげどう)」。
禅宗様仏殿建築と呼ばれる様式で、本尊釈迦如来座像、脇侍迦葉尊者、阿難尊者が祀られています。
天井に描かれた小泉淳の双龍図は迫力満点。
建仁寺創建800年を記念して描かれたもので、龍のモチーフは仏法守護や法雨を降らせることなどから禅宗の法堂に良く描かれるそうです。
望闕楼(三門)
大正時代に静岡県の安寧寺から移建された三門。
「御所を望む楼閣」であることから、望闕楼とも呼ばれています。
釈迦如来、迦葉・阿難両尊者、十六羅漢などが祀られており、室町時代に書かれた瑞巌龍惺の「春眺」の中にも登場します。
勅使門
鎌倉時代後期の遺構を今に伝える勅使門は、銅板葺切妻造の四脚門。
平重盛の六波羅邸の門や平教盛の館門など、平家にゆかりのある門を移建したものであるとされています。
戦乱の際に付いたと思われる矢の痕跡が散見されることから、「矢の根門」や「矢立門」などとも呼ばれているそうです。
大雄苑
方丈の前に広がる枯山水の庭園。
現在のものは加藤熊吉の作で、昭和初期に作庭されたそうです。
建仁寺が中国の百丈山の禅刹を模したものであるとされていることから、百丈山をモチーフにして造られたそうです。
潮音庭
本坊の中庭に位置する潮音庭。
中央部の三尊石、その東側に位置する座禅石、そしてそれらを取り囲むモミジの木で構成されており、シンプルでありながら四季折々の美しさが感じられる庭になっています。
〇△□乃庭
その名の通り〇△□の図形で構成された少し珍しい庭。
禅宗の四大思想(地水火風)を、地(□)水(○)火(△)で表現し、宇宙の根源的形態を示しているそうです。
まとめ
建仁寺の歴史や見どころについてご紹介しました。
にぎやかな祇園エリアにありながら、広く静かな境内を持つ建仁寺。
長い歴史と数々の文化財や美術品を有しており、非常に見ごたえのあるお寺です。
周辺には花見小路通や八坂神社など、ほかの京都の定番観光スポットもあり、お参りしやすい立地になっています。
ぜひ建仁寺へ足を運んでみてください。