富山県西部に位置する氷見市。
「天然のいけす」と呼ばれるほど優れた漁場である富山湾に面し、名物である「ひみ寒ぶり」をはじめ豊富な海の幸に恵まれているまちです。
海越しに眺める立山連峰も美しく、沿岸北部には氷見温泉郷もあります。
また、漫画家・藤子不二雄Ⓐの出身地としても知られており、彼らの作品に触れる旅も人気です。
本記事では、氷見の定番観光スポットについてご紹介していきたいと思います。
氷見へのアクセス
まずは氷見へのアクセスについて見ていきたいと思います。
北陸新幹線も停車する富山県随一のターミナル駅である富山駅からは、あいの風とやま鉄道で高岡駅へ向かい、JR氷見線に乗り換えて氷見駅まで50分ほど。
車でアクセスする場合の所要時間は、名古屋方面から3時間ほど、大阪方面から4時間ほどです。
氷見市街地での移動は、「怪物くん」のラッピングがかわいらしい市街地周遊バスや、車窓から見える立山連峰や海岸線沿いの景色を楽しむことができる忍者ハットリくん列車などが便利。
レンタサイクルなどの利用や、レンタカーで海辺をドライブするのもおすすめです。
氷見の寒ブリ
「富山湾の冬の王者」とも呼ばれる「ひみ寒ぶり」。
氷見で水揚げされた寒ブリのなかでも、厳しい条件をクリアした良質なものが「ひみ寒ぶり」と呼ばれ、ブランド化されています。
成長すると呼び名が変わる出世魚のひとつであるブリ。
その中でも、冬に水揚げされるものを寒ブリと呼んでおり、特に脂が乗って美味しいとされています。
寒ブリの漁獲は秋ごろに北海道で始まり、佐渡、富山、能登、京都、五島列島と南下していきます。
ブリの産卵ルートのちょうど真ん中の漁場に当たる富山は、海底の地形などの影響もあって特に脂の乗った美味しい寒ブリが水揚げされるのです。
甘い脂の味わいが楽しめる氷見の寒ブリは、お刺身やお寿司はもちろん、カマ焼きやブリ大根、ブリしゃぶもおすすめ。
12月初旬~2月末ごろの旬のシーズンには「ひみぶりフェア」が行われ、氷見市内のさまざまな飲食店や旅館で氷見の寒ブリを堪能できます。
氷見を訪れる際には、ぜひ寒ブリのシーズンを狙って訪れてみてください。
また、富山県は季節を問わずさまざまな魚介類が楽しめる場所です。
冬以外の季節の観光でも、ぜひ富山湾の新鮮な海の幸を堪能してください。
氷見の漁村文化などを学ぶことができる「氷見市漁業文化交流センター」もおすすめです。
氷見の自然・絶景
海水浴場としても人気の高い氷見海岸や、桜の美しい朝日山公園など、山海の絶景が楽しめる氷見。
特に海と山のコントラストが美しい、富山湾と立山連峰の眺望は氷見のシンボルともいえ、観光客からも非常に人気があります。
氷見の絶景を楽しめる海岸線沿いのドライブは爽快です。
JR氷見線・城端線を走る観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール」、通称「べるもんた」もおすすめ。
「ベル・モンターニュ・エ・メール」はフランス語で「美しい山と海」という意味の言葉で、名前の通り美しい富山湾の海面やその奥にそびえる立山連峰を眺めながら列車の旅を楽しむことができます。
氷見と藤子不二雄Ⓐ
「おばけのQ太郎」で知られる藤子不二雄。
藤子不二雄は我孫子素雄と藤本弘による共同ペンネームで、富山県氷見市はその片割れである我孫子素雄こと藤子不二雄Ⓐの出身地として知られています。
氷見市内には、「笑ゥせぇるすまん」や「忍者ハットリくん」、「怪物くん」などの作品で知られる藤子不二雄Ⓐゆかりの地や、彼の作品にちなんだスポットがたくさんあり、観光客に人気です。
藤子不二雄Ⓐ作品のキャラクターたちのモニュメントが設置されている「まんがロード」、「怪物くん」のキャラクターたちが並ぶ「怪物くんストリート」、「忍者ハットリくんからくり時計」など、まちのいたるところで藤子不二雄Ⓐ作品に触れることができます。
また、藤子不二雄Ⓐの実家に当たる「光禅寺」、貴重な原画などを展示している「氷見市潮風ギャラリー(藤子不二雄Ⓐアートコレクション)」など、作家や作品により深く触れることができる場所も。
藤子作品のファンの方はぜひ藤子不二雄Ⓐの関連スポットを巡ってみてください。
氷見温泉郷
氷見の海岸沿いにはいくつもの温泉が点在しており、総称して氷見温泉郷と呼ばれています。
泉質はナトリウム塩化物泉で、切り傷ややけどに効能があるほか、お肌がつるつるになるそうです。
美しい海とその奥に見える立山連峰の絶景を眺めながら温泉に浸かり、氷見の新鮮な海鮮を頂きながらゆったりと旅の疲れを癒すことができます。
まとめ
氷見の定番観光スポットについてご紹介しました。
「ひみ寒ぶり」をはじめとした新鮮な海の幸と美しい海や山の自然を堪能することができる氷見。
漫画家・藤子不二雄Ⓐゆかりの場所や氷見温泉郷もあり、さまざまな楽しみ方ができる観光地です。
ぜひ氷見へ足を運んでみてください。