豊臣秀吉の正室・ねねの実兄である木下家定とその子孫が治めた陣屋町・足守。
江戸時代の武家屋敷や商家のまち並みが残る風情あるまち並みが人気の観光スポットです。
岡山市街地にも近く、のんびりと散策を楽しむことが出来るのも魅力的。
本記事では、足守のおすすめ観光スポットについてご紹介していきたいと思います。
豊臣秀吉の正室・ねねの実兄が治めた陣屋町
吉備文化発祥の場所として知られる足守地域。
平安時代後期には地域一帯の豪速による荘園化が進みました。
江戸時代に入ると、豊臣政権の重臣であり、秀吉の正室・ねねの実兄である木下家定が姫路から転封され、足守藩2万5千石の陣屋町として栄えました。
幕末には「適塾」を開いて多くの幕末・維新の英傑たちを指導した緒方洪庵を排出。
日本で西洋医学の普及に努めた洪庵ゆかりの地としても知られています。
貴重な歴史資料や文化資料が数多く残されているほか、江戸時代の武家屋敷や商家が立ち並ぶまち並みが保存されている足守は岡山でも人気の観光地で、歴史を感じることができる場所がたくさんあります。
足守地区のおすすめ観光スポット
ここからは、足守地区のおすすめ観光スポットについてそれぞれ見ていきたいと思います。
近水園
足守藩主・木下氏が造園した庭園。
小堀遠州流という流派を受け継ぐ池泉回遊式庭園で、6代藩主・木下㒶定(きんさだ)が造ったとされています。
岡山県内では、全国的にも有名な岡山後楽園や津山にある衆楽園と並ぶ大名庭園となっており、県の名勝にも指定されている名園です。
池の畔には京都の仙洞御所と中宮御所の普請の際に発生した残材で建てた数寄屋造りの吟風閣があり、庭の風情により一層の風雅を添えています。
池には藩主の長寿と繁栄を象徴する鶴島と亀島が浮かんでおり、鶴島の方には最後の藩主の息子であり、白樺派の歌人として日本の近代文学史における和歌の発展に貢献した木下利玄の歌碑もあります。
美しく整えられた庭園は周囲の自然ともうまく調和しており、季節ごとにまた違った表情を見せてくれます。
旧足守藩侍屋敷
足守藩に仕えた家老・杉原氏の邸宅跡。
江戸時代中期の書院造の武家屋敷の遺構がほとんど完全な状態で現存する貴重な場所で、まるでタイムスリップしたかのような気分になれます。
格式高い客間である「一の間」に掲げられた「鶴雲」の書は11代藩主の直筆なのだそうです。
四季の移ろいを感じられる庭の草花も美しく、趣深い景観を楽しめます。
備中足守まちなみ館
かつて陣屋に関わる武士たちを相手に商いをしていた商家をリノベーションした施設。
駐在所や郵便局としても利用されていたそうです。
格子窓や虫籠窓などの商家特有の装飾が往時の様子を想起させます。
建物の中には足守のまちに関する写真や資料が展示してあるほか、観光ボランティアが在中しており、まち歩きに便利なチラシなども置いてある観光情報センターとしての機能を果たしています。
旧足守商家藤田千年治邸
足守の地で醤油製造業を創業した藤田千年治が江戸時代末期に築き、代々受け継いできた商家。
明治時代以降に現在のような本瓦葺き入母屋二階造り漆喰塗りの華やかな造りになったそうです。
建物内部には醤油工場の様子が再現されており、当時の商家の様子だけでなく、醤油の醸造蔵についても知ることができます。
足守歴史庭園
和風の庭園が広がる観光客の憩いの場。
ねね、木下利玄、緒方洪庵といった足守ゆかりの人物たちの銅板があります。
足守プラザ
足守の観光の中心となっている施設。
足守のまちや吉備路、岡山と言った周辺地域の観光情報発信をはじめ、陶芸や木工芸の体験ができる工房も併設されています。
併設されている「洪庵茶屋(こうあんぢゃや)」では、地元の食材を使用したリーズナブルなランチが人気です。
緒方洪庵誕生地
足守藩は蘭学者・緒方洪庵の出生地としても有名。
西洋医学の普及に努め、種痘普及に取り組んだ人物です。
蘭学塾「適塾」を開き福沢諭吉、橋本左内、大鳥圭介らをはじめとする数々の幕末・維新のリーダーたちを育て上げました。
その出生地には石碑と像が立っています。
木下利玄の生家
足守藩最後の藩主として生まれ、上京して学習院や帝国大学で学んだ歌人。
志賀直哉や武者小路実篤などの有名作家を輩出した白樺派の中心的人物として活躍し、「利玄調」といわれる歌風を完成させて日本の近代文学史に名を刻んだ人物です。
豊臣秀吉の親戚の子孫とあって、土蔵からは秀吉・秀次の関白叙任状、秀吉直筆の古文書など貴重な資料が発見されました。
まとめ
足守のおすすめ観光スポットについてご紹介しました。
陣屋町の風情を残した美しいまち並みは多くの観光客を魅了しています。
天下人ゆかりの場所としても知られ、歴史ロマンを感じるスポットも多くある足守。
岡山市街地からのアクセスも良いので、岡山観光の際はぜひ立ち寄ってみてください。