太平洋に面し、自然豊かな山々に囲まれた和歌山県。
歴史ある参道や美しい海、秘境と呼ばれる場所や軍事基地の跡が残る離島など、さまざまな景色を眺めながらハイキングを楽しむことができます。
また、初心者でも気軽に楽しめるコースから、上級者向けのしっかりとしたコースまで、幅広いハイキングスポットがそろっているのも魅力的です。
本記事では、初心者でもチャレンジしやすい場所を中心に、和歌山県のおすすめハイキングスポットについてご紹介していきたいと思います。
初心者向けのハイキングスポットも豊富な和歌山県
豊かな自然に恵まれ、数多くのハイキングスポットを有する和歌山県。
本州最南端に位置する温暖な気候と、大阪や神戸からアクセスしやすい立地が魅力的です。
海辺から山奥まで、さまざまなハイキングスポットがある和歌山県ですが、実は初心者向けの場所も多く、気軽に自然の中を散策することができます。
山海の豊かな自然や、高野山や熊野古道といった古くから信仰の対象となって来た山林、映画の世界のような軍事基地跡など、そのロケーションもさまざま。
新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込んで自然の中を歩けば、日常の喧騒も忘れて心身ともにリフレッシュできること間違いなしです。
和歌山県のおすすめハイキングスポット
ここからは、和歌山県のおすすめハイキングスポットについてそれぞれ見ていきたいと思います。
熊野古道
熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社のいわゆる熊野三山へ向かう参詣道。
熊野三山は古くから信仰を集めており、多くの人々がこの道を通って祈りを捧げてきました。
熊野古道は7つの道で構成されており、そのうち中辺路(なかへち)・大辺路(おおへち)・小辺路(こへち)の3つは世界遺産に登録されています。
なかでも初心者におすすめなのが中辺路。
苔むした石段と背の高い木立に囲まれた道からは、その歴史の長さや自然の神秘を感じることができます。
高野山
空海が真言宗の総本山として金剛峰寺を開いてから実に1200年以上ものあいだ、日本仏教の聖地として広く信仰されてきた高野山。
今や世界中から多くの参拝客が訪れる高野山は標高1000メートル。
背の高い木々が林立し、歴史の長さと自然の神秘を感じられるハイキングスポットでもあります。
ぜひ参拝と合わせて、高野山の豊かな自然を堪能しながら歩いてみてください。
奇絶峡
県内屈指の景勝地である奇絶峡。
四季の移ろいが感じられる自然豊かな場所で、不動滝や「磨崖三尊大石仏」で知られる定番観光スポットです。
特に夏は涼しくハイキングを楽しめ、滝のせせらぎを聞きながら涼を感じられるスポットとして人気を集めています。
生石高原
関西屈指のススキの名所である生石(おいし)高原。
およそ13ヘクタールに渡って広がる広大なススキ野は、ほかではあまり見られない光景。
標高870メートルほどの場所に位置しており、新鮮な空気と見晴らしの良い素晴らしい眺望を堪能しながらハイキングを楽しむことができます。
ぜひススキが見頃となる秋口のシーズンに出かけてみてください。
江須崎島
江須崎島は実は島ではなく、太平洋に突き出した島のようなかたちをした岬のこと。
自然歩道は両手に青い海がある岩場の一本道で、まるで海の中を歩いているかのような素晴らしい眺望を楽しむことができます。
島全体を御神体とする春日神社の境内は年中青々と木々が茂る自然豊かな場所。
温暖な地域に分布する70種類以上の植物が生育しており、本州最南端である和歌山県らしさを感じることができます。
和歌の浦
古くから歌に詠まれてきた風光明媚な和歌の浦。
特に和歌浦漁港から田ノ浦までを結ぶ道は観光遊歩道として整備されており、海辺の景色や奇岩などを眺めながら散策することができます。
錆びれた漁港のレトロな雰囲気を感じられるとともに、人混みを避けながら自分のペースで歩くことができる穴場スポットです。
友ヶ島
地ノ島、虎島、神島、沖ノ島の4つの島の総称。
そのうち沖ノ島は和歌山市内の加太港からフェリーで20分ほどの場所にあり、比較的アクセスしやすい離島です。
第二次世界大戦において軍事基地として使われていた場所で、島内には今でも砲台や宿舎の跡を見ることができます。
軍事基地跡にツタや苔などの緑が生い茂っているさまは、まるで映画「天空の城ラピュタ」のような世界観に見えると話題に。
自然豊かな島々としても知られ、400種類以上の植物が生育しているそうです。
まとめ
和歌山県のおすすめハイキングスポットについてご紹介しました。
和歌山県には、ご紹介した以外にもたくさんのハイキングスポットがあります。
ここでは初心者でも楽しめるよう観光スポットとして整備されている場所を中心に見てきましたが、体力やテクニックに自信があるという方はぜひより自然の迫力を間近で感じられるルートにも挑戦してみてください。