徳川家康とゆかりが深く、歴史ある観光スポットが多い静岡県。
季節を感じられる催しが盛んで、絵になるお祭りがたくさん行われています。
静岡県のお祭りに参加して、最高の思い出を作りませんか。
本記事では、静岡県のお祭りのなかでも特に観光客からの人気が高いものをご紹介していきたいと思います。
四季と伝統を感じる静岡県のお祭り
歴史ある観光スポットが多く、伝統的なお祭りも多い静岡県。
風鈴や桜など、その季節ならではの雰囲気を感じられるお祭りもあり、盛り上がりと熱気だけでなく、どこか優雅で風流な雰囲気を感じられます。
臨海地域では海上自衛隊の艦が披露されるイベントもあり、そちらにもぜひ注目したいですね。
静岡県内で人気のお祭り
ここからは、静岡県内で開催される観光客に人気のお祭りについて、いくつか厳選してご紹介していきたいと思います。
静岡まつり
静岡中心部で毎年4月に開催される、静岡の春の風物詩ともいえるお祭り。
駿府城公園や市街地を中心に、徳川家康が将軍職を譲り「大御所」と呼ばれていた時代に行った花見にちなんだお祭りです。
当時の衣装を身にまとった人々が、桜の花びらがひらひらと舞う中まちを練り歩く様子はまるで時代絵巻のよう。
春の訪れと静岡の歴史を感じることができるお祭りです。
浜松まつり
毎年5月に開催される、浜松のメインイベント。
夫婦の間に初めて生まれた、「初子」の誕生を祝うために始まった伝統あるお祭りで、凧揚げ合戦や御殿屋台(ごてんやたい)引き回しなどが行われます。
特に凧揚げは有名で、「けんか凧」と呼ばれる通り相手の凧の糸を切る「糸切り合戦」などで競い合うのが名物行事になっています。
五月晴れの空に色とりどりの凧が浮かび上がり、子どもの誕生を祝います。
遠州三山風鈴まつり
「遠州三山」と呼ばれる袋井市の古刹・「可睡齋・油山寺・法多山」で毎年5月から8月にかけて行われている催し。
その名の通りお寺の境内や参道にたくさんの風鈴が吊るされ、涼やかな音色を奏でます。
今や日本の夏の風物詩として定着している風鈴ですが、その起源は中国の唐代に物事の吉凶を占うための道具であった「風鐸(ふうたく)」という青銅製のもの。
仏教とともに日本へ伝来し、厄除けのためにお寺の四隅に掛けられるようになったそうです。
その後、平安貴族が魔除けのために屋敷の四隅に吊るすようになり、江戸時代に入るとガラス工芸の発展を背景にガラス製の目からも耳からも涼を感じ取れる現在の風鈴が定着しました。
暑い夏は外へ出かけることも敬遠してしまいがちですが、ぜひ涼しげな音色を探しにお参りへ訪れてみてください。
黒船祭
毎年5月に開催される下田最大級のイベント。
1854年にペリーが黒船とともに来航した地・下田で、昭和9年に始まった国際的な親善行事です。
開催期間中は花火や記念式典、パレードなどのほか、下田での条約調印の様子をコミカルに表現した劇や、下田芸者による着物パレードなど、さまざまな催しが行われます。
海上自衛隊の艦や海上保安庁の巡視船の公開も行われるので、そちらにも注目です。
清水みなと祭り
さつき通りや清水マリンパークなどを中心に、毎年8月に開催されるお祭り。
メインイベントであり、3万人の踊り手たちが踊り練り歩く「港かっぽれ総おどり」は飛び込み参加も可能ですので、ぜひ一緒に踊って思い出を作りましょう。
海上自衛隊の艦や海上保安庁の巡視船も登場する「清水マリンフェスタ」や「次郎長道中」、「神輿渡御」など、イベント盛りだくさんなお祭りです。
御船神事
大江八幡宮や飯津佐和乃神社で毎年9月に行われる例祭。
田沼意次の時代から続く由緒あるお祭りで、廻船問屋が航海の安全と商売繁盛を祈願して行ったのが始まりです。
お祭りで使われる「御船」は、江戸時代の菱垣廻船と樽廻船を模したもの。
10分の1スケールですが、全長2メートルもあります。
この「御船」を担いでまちを練り歩き、前後に激しく揺らすことで荒波を超えていくさまを表現しているそうです。
森の祭り
毎年11月に三島神社で行われるお祭り。
豊穣に対する御礼と五穀豊穣を祈願するお祭りで、屋台がぶつかり合う「けんか祭り」としても有名。
一時期は死者が出るほど激しいお祭りであったそうで、現在は迫力はそのままに安全に留意して行われています。
最終日に行われる「舞児還し(まいこがえし)」も見どころのひとつ。
三島神社で舞楽を奉納する子どもを「舞児(まいこ)」と呼び、お祭りの最終日にはまちの若衆の肩車で屋台とともに神社から帰宅します。
まとめ
静岡県のお祭りのなかでも特に観光客からの人気が高いものをいくつかご紹介しました。
静岡県にはご紹介した以外にも魅力的なお祭りがたくさんあります。
ぜひお祭りに参加して静岡県での素敵な思い出をたくさん作ってください。
また、お祭り期間中はホテルや交通機関が大変混雑します。
出来るだけ早めに計画して手配しておきましょう。