周囲を山々に囲まれ、県中央部には総面積の6分の1ほどを占める琵琶湖がある滋賀県。
京都、大阪、神戸といった関西の主要都市からそれほど離れていないにもかかわらず、日常の喧騒を忘れさせてくれる豊かな自然に恵まれています。
古くから交通の要所であり、長く都が置かれた京都と隣接していることから歴史的建造物も多く、鮮やかな紅葉とのコントラストが見事です。
本記事では、滋賀県のおすすめ紅葉スポットについてご紹介していきたいと思います。
湖面や山々の自然を彩る美しい紅葉
県のシンボルである琵琶湖、自然豊かな山々、歴史ある建造物、神社仏閣など、紅葉が映える場所に恵まれた滋賀県。
隣接する京都府などと比較すると人混みもやや抑えられており、都市の喧騒からは隔絶された空間でゆったりと紅葉を楽しむことができるのも魅力のひとつです。
関西の各都市からのアクセスも電車、車ともに良好なので、気軽に紅葉狩りに出かけることができます。
滋賀県のおすすめ紅葉スポット
ここからは、滋賀県のおすすめ紅葉スポットについてそれぞれ見ていきたいと思います。
メタセコイヤ並木
2.4キロメートルに渡ってメタセコイヤの木が植えられた道。
黄金色に輝くトンネルのようなメタセコイヤの並木道は、農業公園からマキノ高原へと続いています。
きらめくような金色から鮮やかな赤色へと染まっていく過程も美しく、背後にそびえる野坂山地の稜線とのコントラストも素晴らしいです。
県内でも特に人気のある紅葉スポットですので、混雑を避けてゆっくりと散策したい方は午前中や夕方の時間帯に訪れるのがおすすめです。
八淵の滝
その名の通り8つの淵で構成されている県屈指の名瀑。
迫力ある滝と鮮やかな紅葉のコントラストを眺めながらのハイキングが楽しめます。
紅葉だけでなく、四季折々の力強い自然が感じられる場所です。
朽木渓谷
近年注目を集めつつある朽木渓谷。
特に「おにゅう峠」は紅葉の名所として広く知られている場所です。
渓谷の間を流れる清流にも癒されます。
びわ湖バレイ
標高1100メートルほどの場所に位置する、琵琶湖を一望できる観光スポット。
鮮やかに色づいた斜面とその先に広がる琵琶湖の湖面のコントラストが美しい場所です。
彦根城
全国でも数少ない現存天守をはじめ、貴重な建造物や遺構が多く残されている彦根城。
お城と紅葉のコントラストはもちろん、隣接する玄宮楽々園の紅葉も見事です。
八幡堀
かつて近江商人のまちとして栄えた八幡堀。
水路が張り巡らされた歴史的なまちなみを紅葉が彩るさまは、まるで浮世絵のワンシーンのように風情があります。
安土城跡
織田信長が築いた名城・安土城。
現在は城址のみが残されており、長く続く石段を登りながらお城の規模や当時の雰囲気を感じることができます。
山の自然を直に感じることができ、豊かな自然に溶け込むような紅葉を楽しめるスポット。
周辺にある「教林坊」というお寺も紅葉の名所として知られています。
比叡山延暦寺
1200年以上の歴史を誇る天台宗の総本山。
ユネスコの世界文化遺産にも登録されている、世界中から多くの観光客が訪れる観光スポットです。
その重厚な歴史を体現したかのような建造物、苔むした道、背の高い木々が林立するどこか浮世離れしたような空間が広がっており、それらを彩る紅葉の美しさには思わずため息が出てしまいます。
西教寺
聖徳太子ゆかりの古刹。
明智光秀やその一族の墓があることでも知られています。
トンネルのように続く紅葉が印象的で、シーズン中はさまざまなイベントも開催されています。
永源寺
色とりどりのもみじが色づく古刹。
特に歴史を感じさせる山門と紅葉のコントラストは美しく、思わず足を止めて見入ってしまいます。
シーズン中は特別拝観も行われているので、ぜひ足を運んでみてください。
石山寺
源氏物語が生まれた場所としても有名なお寺。
国宝に指定されている歴史的建造物を山の豊かな自然と鮮やかな紅葉が彩ります。
百済寺
鈴鹿山系の中腹に位置し、近江最古とも言われている百済寺。
広い境内は長い歴史と豊かな自然が堪能でき、特に庭園や参道が散もみじで真っ赤に染まるさまは幻想的です。
紅葉のシーズンのみならず、四季折々の自然が楽しめます。
三井寺(園城寺)
長い歴史のなかで何度も失われかけ、そのたびにさまざまな人々の手によってよみがえってきた三井寺。
貴重な歴史的建造物と豊かな自然が調和する境内には厳かな雰囲気が漂い、特に観音堂へと続く参道の紅葉は見ごたえがあります。
まとめ
滋賀県のおすすめ紅葉スポットについてご紹介しました。
穴場的な人気がある紅葉スポットが多い滋賀県。
山や湖が織りなす豊かな自然、そして長い歴史が刻まれた空間が、紅葉の美しさをさらに引き立ててくれます。
関西の各都市からのお出かけにも便利な場所ですので、ぜひ滋賀県で紅葉狩りを楽しんでください。