島根・鳥取の小泉八雲ゆかりの地

島根・鳥取の小泉八雲ゆかりの地

ドラマの影響もあって注目を集めている小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)。
外国人という視点から明治時代の日本を見つめ、怪談を通してその精神性や文化を世界に伝えた、ギリシャ出身で幼少期をアイルランドで過ごした人物です。

来日して松江中学校の教師となった八雲は、山陰地方のさまざまな場所を訪れ、古き良き日本の姿を作品に残しています。

本記事では、島根県と鳥取県に今も残る小泉八雲ゆかりの地についてご紹介していきたいと思います。

古き良き日本を見つめた山陰時代

「古事記」の影響もあり、来日してすぐに松江で暮らしはじめた小泉八雲。
古き良き日本の風情が残る城下町・松江は彼の創作に大きな影響を与え、私生活においても妻・セツと出会った場所でもあります。

ここからは、地域ごとに八雲ゆかりの地についてご紹介していきたいと思います。

松江

まずは八雲が教師を務め、妻・セツと出会った松江から見ていきたいと思います。

松江市街地

八雲が「神々の国の都市」と呼び、松江中学校で英語教師として勤めながら暮らしていた松江のまち。

現存天守をもつ国宝「松江城」を中心に、古き良き日本の姿を色濃く残した城下町・松江で暮らした日々は、八雲の著作に大きな影響を及ぼしています。

八雲の人生や作品の世界について学ぶことができる「小泉八雲記念館」や隣接する「小泉八雲旧居」をはじめ、いたるところに八雲ゆかりの地や作品の舞台となった場所が点在しているまちです。

加賀の潜戸

日本海に突き出た潜戸鼻にある海食洞門。
「出雲国風土記」には佐太大神という神様が生まれた場所であるとされています。

陸寄りの「旧潜戸」という洞穴には夭折した子どもたちが石を積む「賽の河原」という伝承があり、八雲も強い関心を寄せたようです。
河原では生前子どもが着ていた衣服や遊んでいた玩具などを供えて石を積む習慣があったそうです。

八重垣神社

古くから縁結びにご利益があるとされている神社。
鏡の池に一厘銭を載せた紙の小舟を浮かべて沈むタイミングや場所で占っていたそうです。

セツが若いころに友人たちと訪れ、自身の小舟だけが遠くに沈んだという八雲との出会いを示唆するようなエピソードが残っています。
現在も和紙に硬貨を載せて池に浮かべることで沈むタイミングや場所でさまざまな縁を占う「縁占い」が人気を集めています。

美保関

美保湾越しに大山が見える風光明媚な港町。

その美しい景色を気に入り、八雲は3度ほど訪れています。
セツとともに滞在した旅館の跡地には八雲、セツ、そして長男・一雄のレリーフが設置されています。

出雲

つぎは「古事記」にも強い興味を示した八雲が訪れた出雲の地について見ていきましょう。

出雲大社

「古事記」を通じて日本の神話にも強く興味を抱いていた八雲。
神々が集まる出雲大社の本殿に、八雲は外国人として初めて本殿への昇殿を許されたという記録が残っています。

出雲大社の本殿は日本人であっても容易に入ることができる場所ではなく、非常に異例なことであったと考えられます。
八雲は出雲大社で見聞きしたことやその時の深い感動を克明に記しています。

稲佐の浜

セツや西田千太郎とともに半月ほど出雲大社周辺に滞在した八雲。
国譲りの神話などともゆかりの深い稲佐の浜で海水浴などを楽しんだようです。

その美しい景色は「日本の渚百選」にも選ばれています。

隠岐

セツと旅行で訪れた隠岐島にも八雲ゆかりの場所がいくつか残されています。

八雲広場

隠岐島へセツとともに旅行した八雲。
とりわけ芝浦を気に入り、波が静かな入り江を「鏡ヶ浦」と名付けて海水浴などを楽しんだそうです。

周辺地域には石碑や像が立てられているほか、「ハーン」という地域通貨があるそうです。

玉若酢命神社

隠岐国総社である玉若酢命神社。
八雲は800年前に尼僧によって植えられたとされる参道の大杉やそれにまつわる伝承などについて紹介しています。

億岐家宝物殿には八雲ゆかりの品も展示されていますので、ぜひ訪れてみてください。

鳥取

松江へ向かう道中で訪れ、のちにセツと旅へ出た鳥取の地にもまた、八雲ゆかりの場所が点在しています。

妙元寺(いさい踊り)

来日した八雲は、姫路で汽車を降りると、人力車で鳥取を超えて松江へと向かいました。
鳥取での旅路では特に妙元寺の「いさい踊り」について言及しており、「自然界のもっとも古い歌と調和する美しい大地の叫び」と表現しています。

木ノ根神社

セツと再び鳥取を訪れた八雲は木ノ根神社も参拝しました。
八雲は木ノ根神社を訪れたときの様子について、著書「日本海に沿って」で詳細に記しています。

花見潟墓地

海岸に自然発生した墓地。
この手の墓地としては非常に規模が大きく、墓地の灯籠に灯された火が海面に映り、ゆらゆらと揺れるさまは非常に幻想的です。
八雲も「霊気を感じた」と表現しています。

まとめ

鳥取県と島根県にある小泉八雲ゆかりの地についてご紹介しました。

山陰地方には、ご紹介した以外にもたくさんの小泉八雲ゆかりの地があります。
ぜひ八雲が見つめた日本の原風景を探す旅へ出かけてみてください。

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