「烏城」と呼ばれている「岡山城」や貴重な現存天守を有する「備中松山城」など、有名なお城が多くある岡山県。
さまざまなタイプのお城があり、それぞれに豊かな個性を持った見ごたえのあるお城ばかりです。
本記事では、岡山県にある数々のお城のなかでも、特に観光で訪れたい名城5つについてご紹介していきたいと思います。
さまざまなタイプの名城が楽しめる岡山県
今回ご紹介するのは、岡山城、鬼ノ城、備中松山城、津山城、備中高松城の5つ。
「烏城」とも称される美しい「岡山城」、桃太郎伝説とも深い関わりのある古代山城「鬼ノ城」、国内唯一の山城の現存天守が残る「備中松山城」、高石垣が美しい「津山城」、秀吉による水攻めで知られる「備中高松城」です。
どの城も個性豊かで、非常に見ごたえがあります。
岡山県の名城5選
ここからは、これら名城5つについてそれぞれご紹介していきたいと思います。
岡山城
まずは岡山のシンボル・岡山城から。
豊臣政権における五大老のひとりであった宇喜多秀家が築いた平城。
不等辺五角形の天守は三層六階建てで、壁が黒い板張りであることから「烏城」とも呼ばれています。
2022年にリニューアルし、天守内部では岡山市出身の歴史学者・磯田道史氏監修のもと岡山城や岡山の歴史についての解説展示がなされています。
岡山城も春、夏、秋に「烏城灯源郷」と題してライトアップされますので、幻想的な夜の岡山城もお見逃しなく。
鬼ノ城(鬼山城)
桃太郎伝説が有名な岡山県。
桃太郎伝説のモデルとなった伝承の中で、悪事を働く鬼として人々から恐れられていた温羅が根城としていたとされており、鬼城山とも呼ばれています。
歴史書などの記述は見つかっていませんが、大和朝廷が国防のために築いた古代山城であるとされています。
現在は史跡調査が進み、角楼跡や城門跡などが見学できるよう整備や復元が進んでいます。
伝説の舞台でありながら、当時の城郭や防衛について知る手掛かりとなっている貴重な古代山城の遺構です。
山頂の手前にある「総社市鬼ノ城ビジターセンター」では遺跡の発掘の様子や復元の過程などが紹介されていますので、あわせて訪れてみてください。
備中松山城
天守が残る12の城のうち、唯一の山城である備中松山城。
標高約430メートルの臥牛山の山頂にあり、気象条件等がそろえば雲海を見ることもできる「天空の山城」としても知られています。
かつては毛利氏と織田氏の激しい争乱の中で毛利氏の拠点となったお城でもありました。
重要文化財にも指定されている天守は二層二階。
一階部分には囲炉裏があり、籠城時の城主の装束の間など、珍しい造りをしている天守です。
天守や櫓などの建物だけでなく、山城ならではの土塀や石垣の構造も魅力的です。
高梁川が流れる城下町は武家屋敷や豪商の邸宅などが残されており、まち歩きも楽しめます。
見事な庭園が楽しめる「頼久寺」にもぜひ立ち寄ってみてください。
津山城
織田信長に仕え、本能寺の変で討死した森蘭丸の弟・忠政が築城した平山城で、桜の名所としても知られています。
吉井川と宮川を利用した天然の防御を築き、往時には小倉城を模した天守や60を超える多くの櫓を有していました。
45メートルもの高さを誇る美しい石垣が印象的で、堀と土塁で秀逸に守りを固めたお城。
いわゆる「一二三段」と呼ばれる形式の城郭で、兵庫県の姫路城や愛媛県の松山城とともに日本三大平山城のひとつとして挙げられることもあるそうです。
森氏ののちは松平氏が治め、現在は鶴山公園として整備されています。
津山城の城下町、特に旧出雲街道に面した上棟地区は江戸時代の面影を色濃く残したまち並みが楽しめるスポット。
ぜひ城下町のまち歩きもあわせて楽しんでください。
備中高松城
秀吉による水攻めが行われたことで知られている備中高松城。
沼地に囲まれた非常に攻めにくい城でしたが、地形や気象条件をうまく活用して堤防を築き、川の水を流し込んでお城を沈めました。
国内にも水攻めの例はいくつかありますが石田三成による忍城など失敗例も多く、備中高松城での水攻めは貴重な成功例であると言えます。
敷地内にある「備中高松城址資料館」では水攻めに関する資料などが展示されており、新しく整備されたそうです。
現在は歴史公園として整備されており、敷地内には城主・清水宗治の首塚もあります。
周辺には秀吉が腰掛けたと伝わる「太閤腰掛岩」や水攻めの際に築いた堤防の跡とされている「蛙ヶ鼻(かわずがはな)」などもありますので、ぜひあわせて訪れてみてください。
まとめ
岡山県の名城5選についてご紹介しました。
平城、平山城、山城の各タイプの名城から、全国に12しかない現存天守、謎に満ちた古代山城まで、さまざまな種類の名城がそろう岡山県。
どのお城もそれぞれに魅力があり、大変見ごたえのあるものばかりです。
岡山旅行の際はぜひお城にも足を延ばしてみてください。