かつて東洋一の軍港として栄え、戦艦「大和」が建造されたことでも知られている広島県呉市。
現在も旧海軍に関連するスポットがいくつかあり、その歴史や現在の海上自衛隊について学ぶことができるスポットが点在しています。
2026年4月には「大和ミュージアム」がリニューアルし、近年再び大きな注目を集めている観光地です。
本記事では、旧海軍と呉の関わりや呉のおすすめ観光スポットについてご紹介していきたいと思います。
小さな漁村が東洋一の軍港となるまで
江戸時代までは瀬戸内海に面する小さな漁港であった呉。
そんなまちに海軍司令部としての機能や海軍工廠(こうしょう)を有する鎮守府ができた背景には、豊後水道や関門海峡によって閉じられた守り易い瀬戸内海のなかでも、三方を山に囲まれ、沿岸も江田島、能美島、倉橋島といった陸地に囲まれている恵まれた地形であることなどが挙げられています。
長崎鎮守府とともに明治22年に設置された呉鎮守府は明治38年の芸予地震で損傷してしまいますが、日露戦争後すぐに建て直されます。
周囲には軍関連工場が立ち並び、戦艦「長門」、航空母艦「赤城」、巡洋艦「大淀」、潜水艦「伊400」、そして戦艦「大和」など、多くの著名な艦船を生み出しました。
呉のまちは海軍の影響で大きく発展し、多くの人々が暮らす軍都へと成長します。
戦後、旧日本軍はなくなってしまいますが、呉は多くの工場や企業を誘致。
現在も日本の工業を支えています。
旧海軍に関連するスポットが現在も多く残る呉の観光には、「1Day呉パス」や「呉24時間パス」といった1日乗車券の利用がおすすめ。
主要観光スポットの入場料割引券も付いていますので、お得に呉の旅を楽しむことができます。
また、呉は「呉海軍カレー」や「呉冷麺」、ラグビーボール型のメロンパン、瀬戸内海の新鮮な魚介類などグルメも豊富。
観光とあわせてお食事も楽しみたいですね。
呉のおすすめ観光スポット
ここからは、旧海軍に関連する施設を中心に、呉のおすすめ観光スポットについてそれぞれ見ていきたいと思います。
大和ミュージアム(呉市海軍歴史科学館)
2026年4月にリニューアルしたばかりの大和ミュージアム。
当時世界最大と謳われた戦艦「大和」を建造した旧日本海軍の工廠があった呉。
その歴史を多角的に見ることができるミュージアムとして、さまざまな工夫が施されています。
今回のリニューアルで、航空機や船舶のエンジンなどの実物資料、デジタルコンテンツを活用したわかりやすい展示などが充実した施設にパワーアップし、より多くの人が戦艦「大和」や呉の歴史、当時の機械工学を楽しく学ぶことができる施設となりました。
海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)
国内で唯一、巨大潜水艦「あきしお」の内部を見学できる体験型のミュージアム。
施設内では海上自衛隊の歴史や活動についての展示を見ることができます。
陸上展示された潜水艦「あきしお」は2004年まで実際に海の中へ潜っていたもので、その外観だけでもインパクト抜群。
お土産を販売するショップに隣接するカフェでは「あきしおカレー」をいただくこともできますので、ぜひ味わってみてください。
また、現在の海上自衛隊の施設や艦船をクルーズ船上から見ることができる「艦船クルージング(夕呉クルーズ)」もおすすめです。
アレイからすこじま
大正時代に機雷発射訓練場として埋め立てて作られた「からすこじま」という小島に由来する公園。
旧海軍工廠のレンガ建築に囲まれたアレイ(小道)を歩きながら、停泊する艦船を眺めることができます。
入船山記念館
旧呉鎮守府司令長官官舎を利用した施設。
敷地内には電動親子式衝動時計としては国産で最も古いもののひとつである旧呉海軍工廠塔時計のほか、郷土館や歴史民俗資料館なども併設されています。
呉の歴史を感じながら、レトロな雰囲気の洋館を見てまわれる場所です。
呉市立美術館
入船山公園の敷地内にある美術館。
国内外の著名作家たちの作品919点を収蔵・展示しているほか、年に数回特別展も行われています。
赤レンガが敷かれた並木道沿いに18点の彫刻が並ぶ「美術館通り」は散策やフォトスポットとして最適です。
灰ヶ峰
標高737メートルの高台から呉のまちを見下ろすことができる展望スポット。
特に夜景が美しく、きらきらと光るまちや停泊している船の明かりが良く見えます。
光の筋が「くれ」と読めると、そのカップルは結ばれるとうジンクスがあるそうで、デートスポットとしても知られています。
まとめ
旧海軍と呉の関わりや呉のおすすめ観光スポットについてご紹介しました。
海軍工廠や海軍司令部を中心に発展した呉のまち。
現在も旧海軍や海上自衛隊について知ることができる場所が多くあります。
「大和ミュージアム」のリニューアルもあり再注目されている、広島県を代表する観光地です。
ぜひ呉で旧海軍の歴史に触れてみてください。