日本が世界に誇る文学作品である源氏物語。
平安時代に描かれた煌びやかな王朝物語は、1000年経った今でも色褪せることなく人々に愛されています。
主人公である光源氏はもちろん架空の人物なのですが、作中には実在する場所やそれらをモデルにした場所がたくさん登場します。
平安絵巻の世界に浸ってみませんか。
本記事では、京都を中心に観光におすすめの源氏物語ゆかりの地についてご紹介していきたいと思います。
世界最古の長編物語
宇治十帖も含め54帖から成る源氏物語。
緻密で壮大なストーリーと人の機微をうまくとらえた絶妙な筆致で描かれ、執筆から1000年以上経った今でも多くの人に愛される物語です。
鎌倉時代ごろから数々の注釈書が作られ、江戸時代の国学者・本居宣長をして「ものがたりのいできはじめの親」とまで言わしめた源氏物語。
現在では多くの言語に翻訳され、世界中の人々に愛される日本を代表する文学作品となっています。
平安王朝の煌びやかな世界を描いた源氏物語は、美しい青年貴族・光源氏と彼を取り巻く女性たちとの駆け引きや暮らしを活き活きと写し出した作品。
架空の物語ではありますが、京都を中心に物語に登場する場所やそのモデルとなった場所が散見されます。
物語の世界に浸る旅へ出かけませんか。
ここからは京都を中心に、観光でぜひ訪れたい源氏物語ゆかりの地についてそれぞれ見ていきたいと思います。
紫式部ゆかりの地
まずは源氏物語の作者・紫式部ゆかりの地について見ていきましょう。
廬山寺
紫式部の邸跡に建てられたお寺。
結婚した紫式部はこの邸に住み、源氏物語の執筆を始めたと言われています。
京都御苑
紫式部も宮仕えしていた京都御所。
もちろん源氏物語のメイン舞台も宮中であり、敷地内には物語に関連したスポットも点在しています。
雲林院(紫式部墓所)
紫式部が生まれた邸の跡と言われている場所に建てられたお寺。
境内には紫式部のお墓もあります。
作中舞台・モデルになった場所
では、源氏物語の舞台やモデルになった場所、またそれらの関連スポットについて見ていきたいと思います。
上賀茂神社・下鴨神社
源氏物語の作中でも登場する「葵祭」が開催される神社。
下賀茂神社の「糺(たたず)の森」は、光源氏が須磨へ配流される際に都への別れの歌を詠んだシーンに登場します。
境内では源氏物語をモチーフにした縁結びのおみくじを引くこともできるそうです。
夕顔町
源氏物語に登場する女性にしては珍しく身分が低く貧しい女性として描かれた夕顔。
彼女の住まいであったとされている場所には「夕顔之墳」という石碑があります。
城南宮(源氏物語花の庭)
平安遷都の際に国の護りとして創建された歴史ある神社。
平安時代の建築様式で建てられた境内はまるでタイムスリップしたかのような雰囲気を味わうことができます。
また、境内の「楽水苑」は「源氏物語花の庭」の呼称で親しまれており、源氏物語に登場する草花を中心に四季折々の風情を楽しむことができます。
2月~3月ごろには「しだれ梅と椿まつり」が開催されるので、早春の京都を訪れる際はぜひ足を運んでみてください。
平等院
紫式部が仕えた中宮・彰子の兄弟である藤原頼通が別荘として建てた平等院鳳凰堂。
10円玉に描かれている建物としても親しまれています。
源氏物語の宇治十条に登場する光源氏が残した山荘はこの平等院がモデルであると言われています。
宇治橋(夢浮橋ひろば)
7世紀に架けられた日本三大古橋のひとつ。
現在の端は1996年に架け替えられたものですが、周囲のまち並みと調和した落ち着いたデザインになっています。
橋のたもとにある「夢浮橋ひろば」には紫式部の銅像があります。
朝霧橋
前述の宇治橋からほど近い場所にある朝霧橋。
橋のたもとには浮舟と匂宮のモニュメントが設置されており、フォトスポットとして人気です。
博物館等
最後に、源氏物語の世界に触れることができる博物館や資料館などについて見ていきたいと思います。
宇治市源氏物語ミュージアム
平等院鳳凰堂の近くにあるミュージアム。
展示や体験を通して、源氏物語の世界に触れることができます。
紫式部公園
紫式部が越前国司に任命された父に付き添って1年半ほど暮らした福井県にある施設。
平安時代の一般的な貴族邸宅の建築様式である寝殿造りを模しており、まるでタイムスリップしたかのような優雅なひと時を過ごすことができます。
紫式部と国府資料館
先ほどご紹介した紫式部公園に隣接している資料館。
源氏物語や紫式部に関連した資料が展示されています。
まとめ
京都を中心に、観光におすすめの源氏物語ゆかりの地についてご紹介しました。
壮大なストーリーが繰り広げられる源氏物語には、ご紹介した以外にもたくさんの関連スポットがあります。
ぜひ足を運んで源氏物語の世界観を堪能してください。