歴史ある温泉地や、海辺の温泉地が多い和歌山県。
豊かな自然に囲まれた癒しあふれる空間や、大きく開けた海を臨む開放的なオーシャンビューが魅力的。
周辺には高野山や熊野那智大社などの有名なスポットも多く、観光の拠点としてもたいへん便利です。
本記事では、和歌山県のおすすめ温泉地についてご紹介していきたいと思います。
海沿いの景観が魅力的な和歌山県の温泉
太平洋に面し、自然豊かな山々を抱える和歌山県。
開放感あふれるオーシャンビューが楽しめる海沿いの温泉地や、静謐な山々に囲まれて秘境めいた温泉地など、非常にバラエティー豊か。
世界遺産に指定されている温泉や、河原を掘って入浴する温泉など、個性的な温泉地もあります。
関西の中心部である大阪市内からのアクセスも抜群で、日帰り旅行やちょっとしたお出かけ、小旅行にも最適です。
和歌山県のおすすめ温泉地
ここからは、和歌山県のおすすめ温泉地についてそれぞれ見ていきたいと思います。
白浜温泉
愛媛県の道後温泉や兵庫県の有馬温泉とともに「日本三古湯」に数えられている歴史ある温泉。
古くは「牟婁温湯」、「紀温湯」などと呼ばれ、「日本書紀」や「万葉集」にも記載が見られるそうです。
斉明天皇、持統天皇、文武天皇など、貴族や皇族たちがこぞって都から湯治に訪れたと言われており、長く人々から愛されてきた温泉であることが伝わってきます。
余談ですが、政争に敗れた有間皇子が尋問を受け悲劇的な運命を辿ったのもこの場所です。
歴史ある温泉であるのはもちろん、その圧倒的な美しさを誇るオーシャンビューで知られる白浜温泉。
白く輝く砂浜がどこまでも続く「白が浜」は関西でも屈指のリゾートビーチで、そこに隣接する白浜温泉もリゾート温泉として圧倒的な人気を誇っています。
大小さまざまなタイプのホテルや温泉旅館が充実しており、旅の目的や予算、好みなどに応じて自由に宿を選ぶことができるのも魅力的。
夕陽を受けて真っ赤に染まった海を眺めながら温泉に浸かれば、日ごろの喧騒も忘れ、旅の疲れも吹き飛びます。
湯の峰温泉
4世紀ごろに当時熊野の国造を担っていた大阿刀足尼（おおあとのすくね）という人物によって発見され、のちに天皇の熊野御幸の際に用いられたことから広く知られるようになった歴史ある温泉です。
皇族に限らず、熊野詣に訪れる旅人たちはこの湯の峰温泉で湯垢離（身を清めること）を行い、また旅の疲れを癒してきました。
天然の岩風呂である「つぼ湯」は参道の一部として世界遺産にも登録されています。
開湯から実に1800年ほどであると言われており、日本最古の湯と呼ばれることもあるそうです。
周辺には史跡も多く、歴史が好きな方にはたまらない場所です。
時宗を開いた一遍上人ゆかりの地としても知られており、熊野詣の際に熊野権現から神託を授かり、悟りの境地に至ったと言われています。
南紀勝浦温泉
こちらも白浜温泉と同じく圧倒的な美しさを誇るオーシャンビューが魅力的な海沿いの温泉地。
絶景を楽しめると話題の「忘帰洞（ぼうきどう）」という天然洞窟風呂が名物になっています。
新鮮なマグロをはじめとする魚介類がふんだんに使用されたお料理も堪能したいですね。
南紀勝浦温泉も熊野三山に近いため、観光の拠点としてもおすすめです。
川湯温泉
自分で温泉を掘ることができる全国でも珍しい温泉。
熊野川の支流である大塔川に沿っていくつかのホテルや旅館が点在しており、こじんまりとしていながらも落ち着いた雰囲気の温泉街です。
ゆったりと温泉に浸かって、心身ともにリフレッシュしたいという方におすすめ。
河原を掘ると温泉が湧くため、自分だけの温泉を掘ることができるというほかにはない体験ができます。
建物から直接入浴できる川の温泉はひとつしかありませんが、水着を持参してぜひとも入浴してみたい珍しいタイプの温泉です。
川沿いの自然を堪能しながらのびのびと過ごすことができる温泉地です。
竜神温泉
日高川の清流と豊かな自然に囲まれた心も体も癒される温泉。
弘法大師空海が夢のお告げで難陀龍王に言われた通り開いた温泉であることから、その名が付いたと言われています。
泉質はナトリウム‐炭酸水素塩泉で、すこしぬるぬるとした感触の無色透明なお湯には美肌効果があり、入浴後には肌がしっとりとするそうです。
美肌効果だけでなく、皮膚病、神経痛、筋肉痛、関節痛、慢性消化器病、切り傷、火傷など、幅広く効能を持つ温泉です。
まとめ
和歌山県のおすすめ温泉地についてご紹介しました。
オーシャンビューが魅力的な海沿いの温泉地が多い和歌山県。
大阪からのアクセスが良く、日帰り旅行や週末を利用した小旅行などにもおすすめ。
近隣の府県と比較するとそこまで混雑しない場所が多く、日常の喧騒を忘れてゆったりと心身を癒すことができます。
ぜひ豊かな自然と美しい景観に恵まれた和歌山県の温泉地へ足を運んでみてください。