日本一大きな湖である琵琶湖が県の中央部に据えられている滋賀県。
滋賀県内にある温泉地の多くは琵琶湖を望む絶景に恵まれています。
琵琶湖を含む豊かな自然と、古くは都が置かれ、また1000年ものあいだ都が置かれた京都に隣接しているという土地柄、歴史ロマンが詰まった温泉地も多いです。
本記事では、滋賀県の人気温泉地についてご紹介していきたいと思います。
京阪神からのアクセスも便利な滋賀県の温泉
古くから交通の要衝として、また都への重要な足掛かりとなる戦略的に重視される場所として多くの物語を紡いできた滋賀県。
県の面積の実に6分の1を占める琵琶湖を中心に、風光明媚な景観が広がっています。
京都、大阪、神戸といった近畿地方の主要都市からのアクセスの良さも魅力的。
車はもちろん、電車でのアクセスが良い場所も多く、特に京都からは1時間以内に移動できる場所がほとんどです。
滋賀県内の人気の温泉地
ここからは、滋賀県内の温泉地のなかでも、特に観光客からの人気が高いものについてそれぞれ見ていきたいと思います。
おごと温泉
まずは滋賀県内でも随一の人気を誇るおごと温泉から。
比叡山延暦寺の門前町に当たる坂本に位置し、伝教大師・最澄が開湯したと伝わる温泉。
「雄琴温泉」と表記されることもありますが、近年は「おごと温泉」と仮名文字表記が主流になっているようです。
眼前に広がる琵琶湖と美しい日の出が見える露天風呂がおすすめ。
リーズナブルなホテルから高級感ある旅館まで、個性豊かな宿泊施設の中から好みや目的に合わせて宿泊先を選ぶことが可能です。
比叡山、比良山、近江八幡など、周辺には歴史を感じさせる観光スポットがたくさんあります。
日帰り入浴や足湯の施設も充実しており、幅広い層の観光客から人気を集めている温泉地です。
長浜太閤温泉
太閤・豊臣秀吉がかつて居城としていた長浜城に湧く温泉。
秀吉が初めて子宝に恵まれたとも言われており、「子宝の湯」と呼ばれることもあります。
鉄分を多く含む茶褐色のお湯が特徴。
竹生島を望む琵琶湖の畔にいくつかのホテルや旅館が並んでいます。
琵琶湖アクティビティやお花見を楽しめる場所も。
周囲には長浜城をはじめとする豊臣秀吉やその麾下の武将たちゆかりの場所が点在しています。
近年若者を中心に注目を集めている「黒壁スクエア」など、長浜の主な観光スポットからほど近く、観光の拠点としても便利な立地です。
須賀谷温泉
小谷山麓にある含ヒドロ炭酸鉄泉。
貧血、冷え症、胃腸病、神経痛、疲労回復などに効能があり、湖北観光の拠点として人気のある温泉です。
須賀谷は浅井氏が平時に執政のために構えていた屋敷があった場所で、浅井長政やその妻で織田信長の妹であるお市ゆかりの場所としても知られています。
また、この地域は「賤ケ岳七本槍」の1人として知られる豊臣秀吉麾下の武将・片桐且元（かつもと）の出生であるとも言われており、まさに戦国ロマンあふれる温泉です。
予約制ではありますが、駅から旅館までの送迎を頼むこともできます。
塩野温泉
1000年ほど前に弘法大師・空海によって開湯したと伝わる、滋賀県内でも随一の歴史の長さを誇る温泉。
こちらものどかな田園風景に囲まれており、甲賀忍者の里に近い場所にあります。
わずかに塩分を含んでいる無色透明のお湯が特徴で、14度の冷鉱泉を浴用加温して提供しているそうです。
趣向を凝らしたお風呂が楽しめる場所として知られており、館内にアール・ブリット作品を展示した美術旅館になっています。
尾上温泉
湖北の自然豊かで静かな雰囲気を楽しむことができる尾上（おのえ）温泉。
お肌がすべすべになるメタケイ酸という成分を含んだ黄金色のお湯で、湯上りのさらっとした感触が特徴。
琵琶湖に浮かぶ竹生島が良く見える最高のロケーションで、特に夕暮れ時の景色は「竹生島の沈影」と呼ばれ琵琶湖八景のひとつに数えられています。
眼前に広がる琵琶湖の風光明媚な滋賀県ならではの景色を楽しみながら、落ち着いた空間でゆったりと心身を休めることができる温泉地です。
宮乃温泉
忍者の里としても知られている甲賀に湧く温泉。
自然豊かでひっそりとした隠れ家的な温泉で、2階部分付きの離れもあります。
信楽焼の湯船に浸かることができる家族風呂や足湯などもあり、さまざまな楽しみ方が可能です。
近くには甲賀忍者に関連した観光スポットもあり、大人から子どもまでわくわくできる体験が詰まっています。
のどかな田園風景に囲まれ、ゆったりとした時間が流れる空間を楽しみたいという方におすすめです。
まとめ
滋賀県の人気温泉地についてご紹介しました。
古くから人々を癒し、歴史ロマンが詰まった温泉地が多い滋賀県。
近畿地方の主要都市である京阪神地区からのアクセスも良く、週末を利用した小旅行や日帰り温泉などを楽しむのにも最適です。
ぜひ琵琶湖を望む滋賀県の温泉で身も心もリフレッシュしてください。