日本最大の恐竜化石発掘場があり、県内で発掘された恐竜化石が国内で発掘されたもののうち実に8割を占めていることから、「恐竜王国」と呼ばれることもある福井県。
世界三大恐竜博物館のひとつに数えられることもある福井県立恐竜博物館をはじめ、恐竜について学び、触れることができる施設が充実しています。
福井駅周辺を中心に恐竜のアートやモニュメントも県内に点在しており、フォトスポットとしても人気です。
本記事では、福井県の恐竜に関連する観光スポットについてご紹介していきたいと思います。
福井県はなぜ「恐竜王国」なのか
まずは、福井県がなぜ「恐竜王国」と呼ばれているのかについて見ていきましょう。
日本最大の恐竜化石発掘場があり、国内の8割を占める発掘量を誇る福井県は、新種の恐竜が6種も発見されており、本格的な恐竜化石発掘・研究が30年以上行われています。
ことのはじまりは、福井県勝山市における、1億2千万年ほど前、白亜紀初期に当たる時代のワニ類化石が発掘でした。
ワニ類化石が発掘された場所はもともと貝類化石の発掘が盛んな場所「トリゴニオイデス産地」であったそうです。
その周辺は恐竜が生きていた時代のボーンベッド(骨が集まっている場所)が発見されたことから、この場所を中心に次々と発掘調査が進みました。
この発掘場を中心に、福井県内、特に勝山市や大野市では、現在も恐竜の発掘や研究が盛んで、福井県は「恐竜王国」と呼ばれるようになったのです。
恐竜に関連する観光スポット
ここからは、福井県の恐竜に関連する観光スポットの中でも特に人気の高いものについていくつかご紹介していきたいと思います。
福井県立恐竜博物館
まずは世界三大恐竜博物館のひとつに数えられることもある福井県立恐竜博物館から。
メインエリアには50体もの恐竜骨格が展示されており、うち10体は本物の骨で作られています。
巨大なスクリーンやCGを利用した映像は、小さい子どもから大人まで夢中になれるようなわくわく感と迫力が感じられる人気の展示です。
恐竜以外にも、植物の化石や地層額に関する展示など、幅広く学ぶことができます。
かつやまディノパーク
恐竜博物館に隣接する施設。
80体以上の実物大の恐竜たちを見ることができる迫力満点のテーマパークです。
緑豊かな森の中に佇む恐竜たちは、ロボットといえども圧倒されるような迫力があります。
ウォークスルー型の冒険アトラクションになっていて、子どもから大人まで、幅広い世代でで楽しめる観光スポットです。
どきどき恐竜発掘ランド
こちらも恐竜博物館に隣接する施設。
その名の通り恐竜化石の発掘体験ができる施設で、恐竜博物館の休館日や整備日を除いて毎日チャレンジできます。
植物や貝の化石、運が良ければ恐竜の化石も発掘できるかもしれません。
くずりゅう化石ラボ・ガオーノ(和泉資料館)
大野市の泉地区やその周辺で発見された化石や鉱石を展示している資料館。
世界最古級のティラノサウルス科の歯、日本最古の鳥の足跡、世界で唯一発見されたトカゲなど、世界的にも珍しい化石がたくさん。
アンモナイトやウミユリなど、かつてこのあたりが海の中であったことを示す水中生物の化石や植物標本なども見ることがでできます。
大野市化石発掘体験センター「HOROSSA!」
大野市にある化石発掘体験施設。
先ほどご紹介した「どきどき恐竜発掘ランド」と同じく、植物や貝、恐竜、アンモナイトなどの化石の発掘体験ができます。
夏休み期間中は毎日開館しているそうなので、ぜひ思い出作りに訪れてみてください。
福井駅周辺
福井駅周辺には、恐竜をモチーフにしたアートなどのフォトスポットが点在しており、観光客に大人気。
JR福井駅西口の巨大なトリックアートをはじめ、福井市観光センターの屋上広場やえちぜん鉄道福井駅など、さまざまな場所で恐竜と出会えます。
夜にはライトアップされる場所もあるので、そちらも必見です。
恐竜ホテル
さいごに、「恐竜ホテル」について触れておきたいと思います。
「恐竜ホテル」とは、エントランスや客室など、さまざまな場所に恐竜のモチーフが用いられているホテルのこと。
福井県内のさまざまな場所にあり、旅館に近い和テイストのものや、広々としたリゾートホテル、駅からの立地が良く比較的リーズナブルなホテルまで、さまざまなバリエーションがあります。
ホテルごとに特色は様々ですがどこも遊び心満載で、「恐竜王国」福井を満喫することができます。
まとめ
福井県の恐竜に関連する観光スポットについてご紹介しました。
駅周辺で気軽に写真撮影ができるところから、子どもから大人まで楽しく恐竜について学ぶことができる博物館、化石の発掘体験、テーマパークまで、恐竜に関連したさまざまな観光スポットがある福井県。
ぜひ恐竜のモチーフがいっぱいの「恐竜ホテル」にも宿泊して、「恐竜王国」福井県を満喫してください。