新潟県北部に位置する新発田(しばた)市。
城下町の風情が残る歴史あるまちで、山海の豊かな自然や温泉にも恵まれています。
農業も盛んで、田園都市ならではののどかな雰囲気も魅力的。
本記事では、新発田の定番観光スポットについてご紹介していきたいと思います。
かつて城下町として栄えた田園都市
かつて新発田藩10万石のお膝元として栄えた新発田の城下町。
江戸時代や近代の建物が市内の随所で保存されている、歴史を感じられるまちです。
また、美しい砂浜や緑豊かな山など、自然にも恵まれています。
稲作やアスパラガス栽培を中心に農業も盛ん。
田園都市ならではのゆったりとした時間が流れています。
市内には美人の湯として知られる月岡温泉が湧いており、日々の疲れを癒すのにもぴったりです。
歴史を感じられる田園都市でのんびりとした旅を楽しみませんか。
新発田の定番観光スポット
ここからは、新発田の定番観光スポットについてそれぞれ見ていきたいと思います。
新発田城
新発田藩10万石の中心であった新発田城。
新潟県内の城郭建築のなかでは唯一、江戸時代の当時のままの建物を有するお城です。
江戸時代から残されている建物は、実践を意識した造りになっている「本丸表門」と、水堀に面した美しい層塔型の「旧二の丸櫓」。
いずれも国の重要文化財に指定されています。
雪国ならではの工夫が見られる点にも注目。
雪に強い「なまこ壁」が採用されており、お城でありながらもどこか優美な印象を受けます。
清水園
新発田城から徒歩20分ほどの場所にある庭園。
3代藩主・溝口宣直によって造成された下屋敷跡で、その息子である4代・重雄の時代には幕府の茶道方を招いて造園が行われました。
広大な敷地の中には、池泉庭園を中心に、書院、茶室、足軽長屋などが点在しています。
また、併設されている「新発田藩史料館」の近くには、赤穂浪士に登場する堀部安兵衛の資料館や、江戸時代から明治時代にかけて使われていた農具を展示している清水谷蔵所資料館もあります。
ぜひあわせて訪れてみてください。
市島邸
溝口氏の新発田移封に随従し、新発田へ居を移した市島氏の邸宅。
市島氏は福島潟の干拓を中心に蒲原平野を開墾した北越の中でもかなり有力な大地主にして豪農であった家柄です。
明治初期ごろの代表的な様式の建築で、四季の移ろいが感じられる回遊式の庭園も美しいです。
蔵春閣
新発田出身の大実業家・大倉喜八郎の迎賓館であった建物。
東京・隅田川沿いにあった向島別邸内に建てられていたものですが、新発田市へ寄贈され移築されました。
太平洋戦争で焼失した明治宮殿を模した造りになっており、大変貴重な建築物です。
蕗谷虹児記念館
新発田市出身の大正ロマンを象徴する抒情画家・蕗谷虹児の作品を収蔵・展示している美術館。
「金襴緞子の帯しめながら…」で始まる唱歌「花嫁人形」を作詞したとも言われており、虹児の母親がモデルなのではないかとされているそうです。
虹児はあの竹久夢二からの推薦を受けてデビューしたほどの天才画家。
大正・昭和期の少女たちに親しまれ愛された虹児の純粋無垢で幻想的な世界観に浸ることができます。
二王子岳
自然豊かな新発田のなかでも特に人気の高い二王子岳(にのうじだけ)。
四季折々の変化に富んだ景観が美しく、山頂からは飯豊連峰、越後平野、さらには遠く日本海まで望むことができます。
古来より農作の神様が住まう場所として信仰を集めており、地元の人々からは「二王子さま」と呼ばれ親しまれてきました。
登山口には国の登録有形文化財にも指定されている「二王子神社」があります。
藤塚海水浴場
夏になれば県内外から多くの観光客が訪れる、新潟を代表する海水浴場。
青々とした松の木ときらめくような白い砂浜が広がる、まさに白砂青松の言葉がぴったりな美しいビーチです。
遠浅な海で泳ぐのはもちろんマリンスポーツも楽しめ、バーベキューやキャンプなどの施設もあります。
月岡温泉
さいごに、美人の湯と呼ばれることもある月岡温泉についてご紹介していきたいと思います。
新潟県を代表する温泉地である月岡温泉は、その名前を耳にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
鮮やかなエメラルドグリーンのお湯が特徴的な硫黄泉で、皮膚への刺激が少なく保湿効果が期待できるそうです。
温泉街には食べ歩きやお土産選び、各種体験などを楽しめるお店がたくさんあるので、ぶらぶらと散策するのも良いですね。
手湯や足湯、飲泉ができる場所もあり、女性客を中心に近年注目を集めています。
まとめ
新発田の定番観光スポットについてご紹介しました。
歴史ある城下町と豊かな自然に囲まれた新発田。
市内には全国的にも良く知られている月岡温泉が湧き出ており、のんびりとしたペースで観光するにはもってこいな場所です。
ぜひ歴史ある田園都市、新発田へ訪れてみてください。