新潟県の南東部、福島県や群馬県との県境に位置する魚沼。
周りを山々に囲まれた緑豊かな場所で、雄大な自然を堪能できる観光スポットがたくさんあります。
また、魚沼と言えばコシヒカリを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
美味しいお米をはじめ、さまざまなご当地グルメがそろう魚沼は、食も存分に楽しむことができるまちです。
本記事では、魚沼の定番観光スポットについてご紹介していきたいと思います。
魚沼へのアクセス
まずは魚沼へのアクセスから見ていきましょう。
東京駅から鉄道で魚沼へ行く場合は、上越新幹線とJR上越線を乗り継いで1時間半ほど。
東京都内から車で向かう場合は2時間半ほどです。
新潟県の主要ターミナル駅である新潟駅からは新幹線や在来線で50分ほど。
新潟空港からはリムジンバスなども併用して75分ほどかかります。
都内から程よい距離にあり、ちょっとした旅行にはぴったりな立地です。
魚沼の定番観光スポット
ここからは、魚沼の定番観光スポットについてそれぞれ見ていきたいと思います。
奥只見湖
国内でも指折りの大きさを誇る巨大な貯水湖。
季節の移ろいとともに変化する山々の表情が美しく、特に紅葉の名所として知られています。
江戸時代にはこの場所で銀が採掘されていたことから、「銀山湖」と呼ばれることもあるそうです。
冬と春にはスキー場が開かれるほか、夏には遊覧船に乗って湖上からの散策も楽しめます。
破間川渓谷
福島県との県境付近にある紅葉の名所。
ブナやカエデなど、豪雪地帯を代表する木々に覆われ、眼下には清らかな渓流が流れています。
豊かな自然と季節によって移り変わる木々の色が美しく、ハイキングやドライブにおすすめの場所です。
冬には「雪流れ」と呼ばれる現象が見られることでも知られています。
枝折峠
標高2003メートルを誇る越後駒ケ岳の登山口に位置する枝折(しおり)峠。
九十九折りの道が続き、大湯温泉と銀山平温泉を繋いでいます。
霧が雲海となって山の稜線を超え、滝のように雲が流れる「滝雲」と呼ばれる早朝に見られる現象が起こることで有名。
その神秘的な光景をひと目見ようと、多くの観光客が訪れます。
ぜひ早朝の絶景を写真に納めに訪れてみてください。
西福寺
室町時代後半、戦国時代半ばごろに創建されたお寺。
特に本堂の隣にある開山堂は、「日本のミケ・ランジェロ」とも呼ばれている石川雲蝶が手掛けた精緻で美しい彫刻が目を惹きます。
幕末に活躍した雲蝶が手掛けた彫刻は栃木県にある日光東照宮にも劣らないほど華やかで素晴らしいことから、「越後日光開山堂」と称されることもあるそうです。
永林寺
西福寺と同じく、石川雲蝶が手掛けた彫刻作品があるお寺。
徳川将軍家の血を引く越後高田藩主・松平光長の香華所であったことから、本堂には三つ葉葵の御紋が施されています。
境内には100以上の雲蝶の作品があり、海外からの観光客も多いのだとか。
雲蝶は彫刻だけなく絵画の才能もあったようで、永林寺では彼が手掛けた天井図も見ることができます。
雲蝶のことをより詳しく知りたいと言う方は、ガイドさんの解説を聞きながら作品を鑑賞するのもおすすめ。
なお、雲蝶ガイドは事前申し込みが必要です。
目黒邸
村の庄屋も務めていた豪農の屋敷。
厳しい冬を乗り越えるための工夫が随所に施された豪農地帯の農家の住居を今に伝える貴重な文化財です。
中世の武家屋敷のような構造になっており、かなり規模の大きい造りになっています。
池泉回遊式庭園の美しい庭園や、茶室、書道院、酒や醤油、味噌などの蔵など、さまざまな設備や建物が配置されているお屋敷です。
隣接する目黒邸史料館では、古文書や生活用具など、当時の人々の暮らしをうかがい知ることができる貴重な品々が収蔵・展示されています。
魚沼グルメ
さいごに、魚沼を訪れる際にはぜひとも食べておきたいグルメについて見ていきたいと思います。
コシヒカリで有名な魚沼は稲作の盛んな地域。
お米や地酒などが豊富で、それらを用いたお土産やフードもいたるところで見かけます。
つなぎに「ふのり」を用いた新潟の郷土料理「へぎそば」も人気。
山々に囲まれた恵まれた地形で、山菜が豊富に採れることでも知られています。
また、魚沼のご当地グルメと言えば「豚の生もつ焼き」。
通常豚や牛のホルモン、つまり内臓は調理する前に臭みなどを落とすため下茹でを行うのですが、魚沼の生もつ焼きは下茹でをせずにそのまま豚のホルモンを焼いていきます。
新鮮な豚のホルモンにしっかりとした処理を施すからこそ実現できる食べ方なのです。
通常のもつ焼きよりも甘みが強くぷりぷりとした食感が楽しめる生もつ焼き。
観光客はもちろん、地元の方にも愛される魚沼のソウルフードです。
まとめ
魚沼の定番観光スポットについてご紹介しました。
雄大な自然に囲まれ、美味しいお米に恵まれた魚沼。
迫力満点の絶景と美味しいグルメを思いっきり堪能できる場所です。
都内から鉄道で1時間半ほどと程よい距離にあるので、ぜひ魚沼へ訪れてみてください。